今さら聞けないビットコイン。電子マネーと何が違う?

こんにちは、ピピッとチョイス編集部です。数年前からニュースをにぎわす「ビットコイン」というワード。過去にはビットコインの取引所マウントゴックスが破たんして世間を騒がせましたよね。でも「そもそもビットコインって何なの?」と言われるとちょっと…という方も多いのではないでしょうか。今回は電子マネーと比較しながら、ビットコインについて考えてみたいと思います。

電子マネーとは?

電車やバスに乗るとき、多くの人が使用するSuicaやPASMO。あるいはコンビニやスーパーで使えるWAONやnanaco。AmazonやiTunesのギフト券のように、コードを入力するとネット上でアプリや音楽が購入できるバーチャルプリペイドカードなど、電子マネーにもいろいろな種類があります。

電子マネーの多くはプリペイド方式(前払い型)を採用していますが、QuickPayやiDのように利用代金がクレジットカードに請求されるポストペイ方式(後払い型)もあります。またネット上で決済ができるという点では、クレジットカードや銀行口座も電子マネーと同じ扱いにできるかもしれません。いずれにせよ、「紙幣や硬貨が電子化されたもの」と考えるとわかりやすいと思います。

ビットコインとは?

ビットコインは「仮想通貨」や「暗号通貨」と説明されることがよくあります。仮想の通貨?暗号?…何とも雲をつかむような話です。イメージとしてはオンラインゲームの中で使用されている通貨を現実のお金で購入するような感じでしょうか?…そうするとAmazonギフトとなんら変わらないように思えますよね。

ビットコインと電子マネーの最大の違い、それは特定の発行元や管理組織が存在しないことです。普段私たちが使用しているお金、いわゆる紙幣や通貨は世界各国の中央銀行が発行し、世間に出まわる通貨の量をコントロールしています。そして電子マネーは、その仕組みを提供する会社が管理しています。

一方、ビットコインには特定の管理者がいません。従来の通貨と異なり中央銀行は存在せず、ビットコインを発行したり、管理したりする組織もありません。では誰が発行し、誰が管理するのでしょうか?

ビットコインの仕組み

ビットコインは特定の組織が管理しない代わりに、コンピュータのネットワークを利用して通貨を管理する仕組みが構築されています。ビットコインの取引記録は、その流通の整合性を保証する目的でネットワーク上に分散して保存されます。(この取引記録は暗号化されており、個人情報は含みません。)

また新しい取引記録を追記する際には、ネットワーク上に分散して保存されている過去のデータと、追記する取引データの整合性のチェックが入ります。その1つ前の取引とつじつまが合うかどうか確認され、問題がなければチェーンのように取引記録が繋がっていくのです。その膨大なデータの処理作業は、すべて有志で行われており、追記作業を成功させた人には、報酬として新たに発行されたビットコインが支払われます。

取引記録は公開されているので、誰でも確認することができます。また不特定多数の人が取引が発生するごとにチェックをするので、ビットコインの台帳は公衆監視下に置かれていると考えるとわかりやすいかもしれません。

ちなみに、ビットコインの発行総量は2140年までに2,100万Bitcoinと決められています。そして、この取引台帳の更新作業は「採掘(マイニング)」と呼ばれています。追記作業を成功させることでネットワーク上に“埋蔵”されているビットコインを“採掘”する…面白い発想だとは思いませんか?

ビットコインを使うには?

私たちがビットコインを使うためには、まずそのビットコインを購入しなければなりません。日本では東京を中心に「ビットコインATM」が設置される場所が増えているようですが、一番手軽なのはネット上の「ビットコイン取引所」で購入する方法です。この取引所では“円”や“ドル”などの通貨でビットコインを購入することができます。購入したビットコインは、銀行口座のように「ウォレット」と呼ばれる電子財布で管理します。最近はスマホアプリで管理する人も多いようです。

ビットコインは銀行口座やクレジットカードと異なり、誰でもウォレットを持つことができます。また、ビットコインを扱う環境にある者同士であれば、銀行のような第三者を介せず、世界中のどこへでも送りたい相手に直接送金することができます。送金の際はビットコインアドレスという口座番号のようなものを利用します。

電子マネーとビットコイン

似て非なるものという電子マネーとビットコイン。具体的にどんなところが似ていて、何が違うのでしょうか。

共通点

共通点としては、大きく2つのことが考えられます。1つは電子化したお金であるということです。どちらも紙幣や硬貨のやり取りをせずに決済できます。もう1つは電子マネーもビットコインも利用できる環境が整っていないと使えないことです。例えば、iDや楽天Edyでは電車に乗ることができません。それは利用できる環境が整っていないからです。ビットコインも同様に、ビットコインを利用できる環境にあるもの同士でなければ、やり取りをすることができません。

相違点

電子マネーとビットコインの相違点もいくつかあります。電子マネーはあくまでもその国や地域で発行された“円”や“ドル”といった通貨の紙幣や硬貨が姿を変えたものです。日本における単位は“円”であることに変わりありません。

一方、ビットコインはそれ自体が通貨です。ビットコインでの支払いを受け付けているお店であれば、“円”に両替することなくお金のやり取りができます。国によって利用できる通貨の単位を変える必要がありません。そのためビットコインは世界通貨としての役割を担う可能性があります。

例えば電子マネーSuicaの場合、運用管理をしているのはJR東日本です。しかしビットコインには特定の管理組織がありません。その代わり、一定のルールのもとで不特定多数の人たちが行うマイニングによって成立しています。そして、この運用を実現するための仕組みがブロックチェーンです。このブロックチェーンによって管理する取引台帳は、理論上安全が保障されていると言われています。(この仕組みについてはまた別の機会に説明します。)

ビットコインは「ブロックチェーンが信頼に足るものであるのかどうかを検証し続けている」と言っても過言ではないでしょう。そういった意味で、ビットコインは電子マネーに比べると人々の信頼を得る段階には到達していません。その一方で、世界中の人がその秘めたる可能性に注目している通貨と言えると思います。

まとめ

クレジットカードや電子マネーよりはちょっと遠い存在のビットコイン。しかし一方で無限の可能性を秘めた通貨として世界中で認知され、ネットショップや店頭での支払いに使えるところが少しずつ増えています。ビットコインはこれからどのように成長し、普及していくのでしょうか?ピピッとチョイスは今後も注意深く見守っていきたいと考えています。

<参考>
bitFlyer:ビットコイン(Bitcoin)とは?
weusecoins:What is Bitcoin?