電子マネーが加速させるフィンテックの技術開発

テレビや新聞で「フィンテック」という単語に触れたことはありませんか?でも「イマイチ意味がわからない」という方も少なくないのではないでしょうか。今回は注目のキーワード「フィンテック」について詳しくご説明します。

フィンテックとは

フィンテックとは「金融:finance(ファイナンス)」と「技術:technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語で、金融とテクノロジーの融合を意味しています。国策としてフィンテック推進に取り組む国家は多く、日本も2014年頃から金融庁や経済産業省がフィンテックの研究会を行っています。2016年9月には、金融庁が日本経済新聞社との共催で「フィンテックサミット」を開催しました。

このサミットでは国内外のベンチャー企業が事業内容を競うコンテスト「ピッチ・ラン」を開催し、投資や仮想通貨だけでなく新興国への支援にフィンテックを活用するなど、単に金融システムを効率化するだけに留まらない、多彩なアイデアが披露されました。

SNSのIDだけで送金ができたり、レシートを携帯のカメラで読み取って家計簿に反映させたり、インターネットを通してクリエイターが不特定多数の人から資金を募ったり・・・多種多様な可能性が開花しているフィンテック。インターネット環境の整備やスマートフォンの普及によって、規模の小さい会社や全く業種の異なる企業が、従来とは異なる形で金融機関のようなサービスを提供できるようになっているのです。

参考:日本経済新聞/「難民や貧困」フィンテックVB、解決策競う フィンテック・サミット

さまざまなフィンテックの事例

外貨交換

TravelersBox

TravelersBox(トラベラーズボックス)は余った外貨を電子マネーやギフトカード、プリペイドカードに交換できるサービスです。料金は為替変動に応じて設定された為替手数料のみで、イギリス・イタリア・トルコ・イスラエル・カナダ・フィリピンの各空港でも利用されています。日本でも成田空港第1ターミナルに2016年7月から、同年12月からは羽田空港の国際線ターミナルに設置されています。

【TravelersBox:サービス概要】

設置場所・・・羽田空港 国際線旅客ターミナル3階 出国エリア/成田空港 第1旅客ターミナル1階 一般エリア

対応通貨・・・4通貨 (日本円、米ドル、ユーロ、中国元)

*他に台湾ドル・韓国ウォン・香港ドル・タイバーツ・豪ドル・加ドル・ポンド・トルコリラ・ルーブル・シンガポールドルも識別可能な仕様

交換先・・・VISAプリペイド, MasterCardプリペイド、Skype等12種類

交換先については、amazonやPayPalなど日本のアカウントには対応していないものもあるので注意が必要ですが、今までなら両替できずにお蔵入りとなっていた外国硬貨にも対応しているところが画期的です。

既に空港、駅、バスターミナル、商業施設等、全国各地で計25台の設置が決まっており、今後も交換出来る電子マネー等を拡充する事で、推計で毎年約3,000億円、累積約1兆円以上にものぼると見られる「余り外貨」を社会経済に還元していく予定だそうです。

TravelersBox Japan

POCKET CHANGE

POCKET CHANGE(ポケットチェンジ)も余った外貨を電子マネーやギフトコードに交換できるサービスで、2017年2月から羽田空港に設置されています。自動で硬貨の判別ができるので、一度に20枚まで投入することができます。住んでいる国によって交換先は異なり、日本の場合は楽天Edy、amazonギフト券、LINEギフトコード、iTunesに加えてユニセフとJCVへの寄付も選べます。

【POCKET CHANGE:サービス概要】

設置場所・・・羽田空港国際線ターミナル 到着ロビー2階

対応通貨・・・5通貨 (日本円、米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン)

交換先【日本】・・・楽天Edy、amazonギフト券、LINEギフトコード、iTunes、ユニセフ、JCV

大手調査会社マクロミルが公開したデータによると、20~69歳の男女1,000人を対象にしたアンケートにおいて、「利用する空港にPOCKET CHANGEが設置してあったら使ってみたい」と答えたのは全体の64%にのぼりました。さらに航空機での海外渡航がある485人に限定して回答を分析すると、74.8%に利用意思が見られました。

この結果から、それほど強くはないものの、人々が海外渡航後の余った外貨の処理について、不便に感じていたことが伺えます。埋もれがちな潜在顧客のニーズを見逃すことなく掘り起こし、スピード感を持って対応できる点は、まさにフィンテックベンチャーの強みと言えるでしょう。

POCKET CHANGE

資産運用

WealthNavi

スマートフォンのアプリが資産運用をサポートしてくれるサービスがWealthNavi(ウェルスナビ)です。無料診断でロボアドバイザーが最適なポートフォリオ(金融商品の組合わせ)を作成してくれます。口座を開設し、入金後はニューヨーク証券取引所に自動で発注。さらに分配金の再投資やリバランス、税金最適化なども自動なので手間もかかりません。最低投資額は100万円からで、手数料は預かり資産の評価額に対し1%(年率、消費税別)のみ。入金積立手数料や為替手数料などが発生しない点は安心です。

なお、WealthNaviを運営するウェルスナビ株式会社は2017年春頃をメドにスマホアプリをリリース予定と発表しています。これは日本初の”お釣り”で資産運用ができるサービスで、クレジットカードや電子マネーで支払いをするだけで100円未満のお釣りを自動で積み立て、500円ごとにロボが自動で投資するというもの。これならおこづかいの範囲内でスタートできそうですね。

WealthNavi

THEO

THEO(テオ)もウェルスナビと同様にロボアドバイザーが自動でポートフォリオを作成し、自動で運用してくれるサービスです。ウェルスナビと大きく異なるのは最低投資額が10万円からというところ。いきなり大きな額の投資に踏み切るのはさすがに勇気がいるものなので、手ごろな額からスタートできる点は、今まで投資に興味があってもなかなかチャレンジできなかった皆さんにとって、非常に嬉しいサービスではないでしょうか。

今なら、2017年3月1日(水)00:00から2017年4月30日(日)23:59までにTHEOの投資一任契約の申し込みを完了し、2017年6月30日(金)までに運用を開始すると、運用開始後3ヶ月間、投資一任報酬(運用報酬)が半額になるキャンペーンを実施中。まずは無料診断をしてみてはいかがでしょうか。

THEO

電子マネーはフィンテックの重要な要素

スマホに代表されるモバイル端末の普及とともに、決済サービスにおけるフィンテックの立役者となっているのが電子マネーです。紙幣や硬貨が電子化し、その姿を変幻自在に変えられるようになったことで、利便性の向上を実現させています。

金融とITは古くから関係が深いものですが、以前は金融機関のコスト削減が主な目的として開発されていました。しかし現在取りざたされているフィンテックは、ユーザーの利便性の向上が大きな目的になっています。政府もフィンテックベンチャーが参入しやすい環境作りに乗り出しており、今後も人々の想定を超えたユニークなサービスの登場に期待です。

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