ICTで外国人観光客へのおもてなしをグレードアップ!

こんにちは。ピピッとチョイス編集部です。皆さんは旅行業界の用語である「ゴールデンルート」という言葉をご存じですか?これは東京、箱根、富士山、名古屋、京都、大阪など日本の主要観光都市を周る観光周遊ルートのことです。

数年前まで訪日外国人の団体ツアーは、こぞってゴールデンルートを巡っていました。ところが最近は団体旅行よりも個人旅行の割合が増えており、ゴールデンルートを外れた地域を訪れる外国人も多く見られるようになっています。

地域密着の飲食店を訪れる外国人も

外国人観光客が訪れるエリアがゴールデンルートを外れるのと同じように、訪問する場所もガイドブックに載っていない、地元の人が集う店などへ関心が移っています。特に飲食店はその影響が顕著に表れているようです。

しかし日本語以外の言語による対応はなかなか難しいものですよね。コミュニケーションがうまくいかないために接客の時間は長くなりますし、せっかく訪れたお客様も戸惑うばかりで、食事を楽しむことが難しくなってしまいます。でもそんな問題を解決できるツールが日本ユニシスから登場し、成果を上げているそうです。

飲食店向け外国人接客ナビゲーションシステム「WaviSaviNavi」

ビジネスソリューションを提供する日本ユニシスの「WaviSaviNavi(ワビサビナビ)」は、タブレットを利用した外国人観光客対応を支援する飲食店向けのツールです。メニューを外国語で伝え、セルフオーダーを承るだけでなく、お店のコンセプトや日本の食文化を分かりやすく伝えます。

日本独特の食べ方や作法など、外国人観光客にとって関心の高い情報も、自然な言葉で伝えられるので、お客様の満足度が向上し、接客時間の短縮につながります。ちなみに都内の寿司店で行った実証実験では、WaviSaviNaviの活用によりスタッフの負担が減った一方で、ディナータイムの客単価が65%も上がる結果が得られたそうです。

掲載コンテンツはお店ごとに作成

多言語コンテンツは2時間ほどの取材をした上で作成され、翻訳もプロのネイティブスタッフの手で自然で伝わりやすい文章が添えられます。メニューだけでなく、料理の食べ方や箸の使い方などの基本的なマナーや、注文の仕方、お店のコンセプトなど、お店が伝えたいことがプロの手によって表現されるので安心です。

ちょっとしたコミュニケーションを支援するツールも

店員を呼びたいときに、何と声をかけていいかわからない外国人のお客様のために、「TALK ASSIST」という機能もあります。「すみません」「お手洗いはどこですか?」など、ちょっとした会話が表示され、音声も出ます。食べ物のアレルギーがあることを伝えるためのツールも用意されているので、お店にとってもお客様にとっても大きな手助けになるのではないでしょうか。

WaviSaviNavi

日本ユニシスの観光エコシステムで実現する世界

日本ユニシスでは「WaviSaviNavi」だけでなく、サイネージやタブレットによる観光案内支援や、電子パンフレットなど、インバウンド需要に応えるためのさまざまなサービスを企画しています。先日は広島県宮島口の観光案内所でICTによる「おもてなし」サービスの実証実験をスタートさせ、案内所のスタッフがタブレットを使いながら観光客の対応にあたっています。

「KUMAMON’s City Card」でスマホ決済も可能に

また熊本県では経済産業省が目指す「おもてなしプラットフォーム」の社会実装に向けた取り組みとして、スマートフォン完結型プラットフォームサービス「KUMAMON’s City Card(くまモンのCity Card)」の実証実験を開始しています。この実証実験では2016年12月9日に設立された「株式会社くまもとDMC」のほか、商店街組合、観光組合、温泉組合など地域関係機関とも連携し、周遊性を高めることで地域経済の活性化を図ります。

この取り組みではスマートフォンをプリペイドカード化し、利用者がスマホ1つで観光地を周遊したり、飲食や買い物を楽しめるようにしています。さらに店舗や施設にあるスマホを決済端末にして、利用者のスマホに表示されるQRコードを読み取ることで、専用の決済端末を不要にする「スマートフォン完結型サービス」を展開しています。

Alipay決済も可能とすることで決済手数料収入を得る「DMO/DMCの自立持続型サービスモデル」もあわせて構築しており、地域の「稼ぐ力」の育成にもつなげようとしています。

まとめ

今回は日本ユニシスのインバウンド観光への取り組みについてご紹介しました。日本政府は2017年3月、訪日外国人観光客数の目標人数を2020年までに4,000万人とし、2016年の1,974万人から倍増させる意向を発表しています。今後増加する外国人観光客は、都市から地方部へと進出していくことは、ほぼ間違いありません。今のうちから外国人対応の体制を整えておくことは、業種を問わずどの店舗においても必要なことだと思います。