キューピッドはスマホ?お金とQRコードの蜜月ぶりを調査!

こんにちは、ピピッとチョイス編集部です。つい先日、産経Bizが『ドコモが「QR決済」導入』と報じました。これはスマホのアプリに表示したQRコードをお店の端末で読み取ってもらうことで、代金の支払いができるというものです。代金は毎月の携帯電話料金に合算されて請求されるので、クレジットカード登録などが不要なだけでなく、ドコモの「dポイント」を支払いに充当することも可能とのことです。

お金×スマホ×QRコード=「?」

以前からピピッとチョイスでご紹介している「Origami Pay」や「楽天ペイ」は、利用できる場所が着々と増えています。2017年8月から全国のローソンで「楽天ペイ」のバーコード決済が使えるようになっていることは、記憶に新しいのではないでしょうか。筆者も早速使ってみましたが、現金で支払うよりも手間がなく、時間も短縮できて本当に便利です。

他にもドンキホーテやスターバックスなど、スマホに表示されるバーコードを店頭で読み取ってもらうだけで支払いができるサービスは増えており、お金とバーコードの関係がスマホによって強められているように感じます。特に今年に入ってから、バーコードやQRコードを利用したお金に関するサービスが立て続けに登場している点は興味深いところです。いくつか例をご紹介しましょう。

“じぶん銀行”の「スマホATM」

KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同出資するインターネット銀行の“じぶん銀行”は、2017年3月27日から「スマホATM」を開始しました。これはキャッシュカードを使わずに、スマートフォンだけでATMでの入出金を利用できるサービスです。

事前の利用申込みなどは不要で、今までと同じ「じぶん銀行取引アプリ」を使ってセブン銀行ATMに表示されるQRコードを読み取り、暗証番号を入力すればお金が引き出せます。全国に23,000台以上設置されているセブン銀行ATMで利用でき、キャッシュカードを持ち歩かなくてもスマホがあれば現金が引き出せます。

<参考>じぶん銀行:「スマホATM」サービスを開始~日本初、スマートフォンによるATM入出金サービスを全国で展開~

じぶん銀行

わりかんアプリ“paymo”のリアル店舗向けサービス「ペイモQR支払い」

2017年6月23日、AnyPay 株式会社が運営するわりかんアプリ「paymo(ペイモ)」は、7 月下旬からリアル店舗で支払いができる「ペイモQR支払い」を正式リリースすることを発表しています。「ペイモQR支払い」の登場により、今まで個人間の支払いに使っていた 「paymo」がリアル店舗でも利用できるようになっています。

2017年8月3日からは、神奈川県の人気海水浴スポットである逗子海岸の海の家、約40店舗で「ペイモQR支払い」を試験導入し、海水浴客が貴重品をロッカーに預け、スマートフォン1つで海に遊びに行けるようになりました。(この様子は2017年8月17日のNHKのニュースでも報じられていました。)

<参考>Anypay:わりかんアプリ「paymo(ペイモ)」がリアル店舗で支払いができる「ペイモ QR 支払い」を正式リリース。QR コードを利用して、スマホで簡単、支払いが可能に。

paymo

アメリカの“Visa”はEMVCoによるQRコード決済の仕様に対応

2017年8月1日、アメリカのVisaはEMV仕様を定める国際的な技術規格団体EMVCoによる新しいグローバルなQRコード決済の仕様に対応することを発表しています。Visaは、世界15カ国で加盟店提示のQRコード技術の実用化に成功しており、インド、ケニア、ナイジェリアでは、金融機関や加盟店のパートナー企業において採用されているとのことです。

Visaは革新的なモバイル決済ソリューション「mVisa」を利用し、スマートフォンでQRコードをスキャンしたり、フィーチャーフォンに加盟店番号を入力したりすることで、購入した商品やサービスの支払いを可能にしています。現在は発展途上国を中心に導入が進められており、日本での展開は発表されていません。しかし世界200カ国以上のネットワークを持つVisaがQRコード決済を展開することで、世界的に普及が加速しそうです。

<参考>VISA:Visa、QRコード決済の新グローバル仕様の導入で加盟店を支援

イベント向け決済サービス「pixiv PAY」

イラスト コミュニケーションサービスを提供するピクシブ株式会社は2017年8月10日、スマートフォン向け対面決済アプリ「pixiv PAY」を発表しました。これは、出品者が商品と紐付けたQRコードを読み取るだけで、事前に登録したクレジットカード(VISA、MasterCard)から支払いができるイベント対面決済サービスです。現在はiOS版のみですが、年内にはAndroid版もリリースされる予定です。

「pixiv PAY」はコミックマーケットなどのイベントで安心して個人同志の決済を行うために開発されており、サービス商品を登録することで、売上商品の記録・管理や売上総額の表示も行うことができます。現金での支払いにも対応できるので、レジのように使えます。出品者には決済手数料は一会計につき3.6%+10円が請求されますが、2017年12月末まではキャンペーンで無料です。売上は別途銀行口座に振込まれ、入金サイクルは月末締めの翌月末払いとなっています。

<参考>ピクシブ:イベント対面決済サービス「pixiv PAY」をリリース。同人誌即売会などのイベント時にご利用いただけます。

pixiv PAY

QRコードがもてはやされる理由

キャンペーンの応募用にQRコードが印刷されている

台湾で見つけたキャンペーンポスター

QRコードは1994年に現在のデンソーウェーブが発表した2次元バーコードです。誰でも自由に使えるように仕様をオープン化したことで、世界的に利用されるようになりました。登場から20年以上が経過し、プレゼントキャンペーンの応募や商品URLへの誘導などで活用される事例も多いQRコードは、人々の生活において非常に身近なものになっています。

一方でiPhoneなどの登場により、世界中にスマホが普及したことも要因の1つと言えます。クレジットカードや非接触ICカードを利用する場合は、特別なカードリーダーを用意しなければなりません。しかしスマホにはQRコードの読み取りに利用できるカメラがついており、ほかに特別な機器は要りません。

指紋や虹彩を利用した生体認証機能を搭載する機種も登場しており、セキュリティの面でもいろいろな対策が可能となるスマホは、QRコードとお金にまつわるサービスとの相性が良いと言えます。新しいサービスを開発するフィンテックベンチャーや、それらを導入しようとする店舗にとっては、初期投資を抑えることにもつながるのでメリットが大きいのです。

まとめ

2017年8月16日には「中国ネット通販最大手のアリババ集団が、来春にも日本でスマホを使った電子決済サービスを始める」と日経新聞が報じました。中国で提供する「アリペイ(支付宝)」と同じ仕組みを日本人向けに展開し、すでに「アリペイ」を導入済の百貨店や家電量販店を中心に利用できるようにする模様です。

財布不要でクレジットカードのようにサインをする手間もないQRコード決済。お隣の中国のように爆発的な普及となるのでしょうか?今後の動向に注目です。