店頭で利用できる支払方法をまとめてみました

ピピッとチョイスでは多様化する支払方法について頻繁に紹介しています。しかし情報があまりにピンポイント過ぎて、読者の皆さんをモヤモヤした気持ちにさせていませんか?・・・実は紹介している筆者自身が一番ゴチャゴチャしてるのですが(苦笑)。そんなわけで、体系的な考察が欠けていたことを深く反省しつつ、現在リアル店舗で利用可能な支払方法をまとめてみたいと思います。

言わずと知れた現金

いつでもどこでも利用できるのが現金です。もともと物々交換で必要なものを手に入れていた人類が、自分の求めるものをもっと効率良く手に入れるために、多くの人が欲しがる米や塩を介してやり取りをするようになり、それがいつしか硬貨や紙幣に進化しました。

日本は他の国に比べて現金を利用する割合が多い国と言われています。その理由の1つには、紙幣の偽造防止技術が非常に高く、ニセ札がほとんど出回っていないことがあります。世界的に見ても、1万円札のような高額紙幣が大量に発行されている国は、あまり例がなそうです。

現金は使える場所の制限がないためとても便利ですが、小銭が増えると財布がふくれて重くなったり、支払いのための出し入れに手間取ったりします。また紙幣や硬貨には通常名前を記載しないので、万が一紛失したときに所有権を主張することが難しいといった短所もあります。

高額の支払いに好まれるクレジットカード

インターネットの普及やネット通販の人気で利用者が増加したクレジットカード。店頭での支払いは家具や宝石など高額な買い物で使われることが多いようです。

カードのブランド

日本でクレジットカードを作る場合、国際ブランドでも併用できるようになっていることがほとんどです。また、クレジットカードは発行会社がたくさんある上に、提携も進んでいます。例えば、三井住友VISAカードで取り扱われている「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」のように、もはや何者なのかよくわからないものも多いです。ここでは、各種ブランドを利用できる地域や発行会社で分類してご紹介します。

国際ブランド

世界中で利用できるクレジットカードブラントのうち、5大国際ブラントと言われているものは以下の通りです。特に「VISA」と「MasterCard」は2大国際ブランドとも言われ、世界中で多くの人に利用されてます。

VISA/MasterCard/AMERICAN EXPRESS(AMEX)/DINERS CLUB/JCB

国内ブランド

国内では信販会社や銀行だけでなく、デパートや航空会社など発行会社がたくさんあります。

●信販系・・・オリコカード、セディナカードなど
●航空系・・・JALカード、ANAカードなど
●交通系・・・Veiwカードなど
●銀行系・・・NICOSカード、三井住友VISAカードなど
●流通系・・・イオンカード、エポスカード、セゾンカード、楽天カードなど
●石油系・・・ENEOSカード、コスモザカードなど
●自動車系・・・TS CUBICカード、日産カード
●その他・・・NTT Groupカード、SBIカードなど

支払のスタイル

クレジット払いの際は、カードだけでなく携帯電話やスマートフォンを利用するケースも増えています。

カード

古くは黒い帯の付いた磁気カードが主流でしたが、スキミングの被害が増加したため、よりセキュリティ効果の高いICカード(接触型)に移行しています。日本では読み取り用端末のIC化が遅れているため、国内で発行されているカードのほとんどが磁気とICが一体化しています。

携帯電話・スマートフォン

「おサイフケータイ」や「LINE Pay」など、モバイル端末にクレジットカード情報を登録し、カードの代わりとして利用する支払も増えています。端末に搭載された非接触のICチップを利用する「おサイフケータイ」と「Apple Pay」は、ポストペイ型の電子マネー「iD」や「QuickPay」が使えるお店でないと使うことができません。

一方、「LINE Pay」「android Pay」「楽天ペイ」「Origami Pay」など、スマホの画面にQRコードを表示して利用するスタイルは、専用のアプリをダウンロードすれば利用できます。登録できるクレジットカードはまちまちですが、利用可否がモバイル端末の機種に左右されにくいのが特徴です。

※「LINE Pay」はモバイル決済だけでなく磁気カードの発行も行っており、JCBの加盟店でクレジットカードのように利用することができます。

国際ブランドが発行するプリペイドカード

VISAやMasterCardは、SuicaやWAONのようにあらかじめチャージして使うプリペイドカードも発行しています。携帯電話会社が発行しているdカードプリペイドやソフトバンクカードなどには、国際ブランドのプリペイド機能が搭載されています。磁気カードタイプで、世界中の加盟店で利用することができます。

口座から即座に引き落とされるデビットカード

所有する銀行口座の残高で支払いをするのがデビットカードです。2000年以降、J-Debitマークのある加盟店では、ほとんどの銀行のキャッシュカードを決済に利用することができるようになっています。また近年は、「三菱東京UFJ-VISAデビット」や「みずほJCBデビット」のように国際ブランドのデビット機能付きキャッシュカードの提供が増えています。

クレジットの国際ブランドは、クレジットカードだけではなくデビットカードやプリペイドカード発行各社にも決済機構を提供しています。そのため、各ブランドの加盟店であれば、原則としてクレジットとの区別なく決済ができます。

デビットカードは口座残高を超えない範囲で使用することが原則のため、銀行口座があれば無審査でカードを持つことができます。デビットカードで支払う場合は即座に口座から引き落としされますが、手数料がかかることはありません。銀行で口座から現金を引き出す手間が省け、時間帯によって手数料がかかることもない点は大きなメリットと言えるでしょう。

種類が豊富な電子マネー

切符を買わずに電車に乗れる「Suica」 や「PASMO」の登場で、爆発的な広がりを見せた電子マネーは、生体認証技術を利用するなど、目まぐるしい発展を見せています。またカードのブランドによってはモバイル決済に利用することもできたり、クレジットカードからの入金が可能なタイプもあったり、本当に種類が豊富です。ここでは「情報を記憶する媒体別」「支払のタイミング別」「発行会社の系統別」で分類してみます。

※なお、「Amazonギフト券」や「iTunes Card」のようなサーバー型プリペイドカードは主にインターネット上での買い物に利用されるため、ここでは割愛します。

情報を記憶する媒体

ICカード(非接触)

決済端末にカードをかざすと支払いが完了する非接触ICカードは利便性の高さが特徴です。前払い(プリペイド)型と後払い(ポストペイ)型で分類されることが多く、「Suica」や「iD」、「Quick Pay」などはモバイル決済での利用が可能です。

電車やバスの乗車券として利用できる交通系電子マネーは、そのほとんどがプリペイド方式ですが、関西地方で発行されている「PiTaPa」はポストペイ方式を採用しています。

●プリペイド方式
交通系・・・Suica、PASMO、TOICA、nimoca、はやかけん など
商業系・・・nanaco、WAON、楽天Edy
●ポストペイ方式
iD、Quick Pay、PiTaPa

最近はポストペイの代表格「iD」がプリペイドにも対応したり、プリペイドの「nanaco」とポストペイの「Quick Pay」が一体化したカードが登場したりしています。もはや支払方法による分類はナンセンスなのかもしれません。

バーコード

カードの裏に貼られたバーコードを読み取るタイプは、お店独自のハウス電子マネーとして導入されているケースが多いです。「Majicaカード」や「おさいふPonta」のように、専用アプリにカード情報を表示させることで、プラスチックカードを持ち歩かずに済むサービスを展開しているケースもあります。

●カフェ系・・・スターバックスカード、タリーズカード、ドトールバリューカードなど
●ファーストフード系・・・サブクラブカード、モスカード、KFC CARDなど
●商業系・・・Majicaカード、おさいふPontaなど

生体認証

指紋認証や手のひら静脈認証技術を利用し、生体情報に電子マネーを紐づける方法も開発が進んでいます。経済産業省が主導する「おもてなしプラットフォーム」の実証実験でも話題になったので、ご存知の方も多いかもしれません。指紋認証は「LIQUID PAY」がすでに実用化に成功しており、一般の店舗でも独自の電子マネーやポイントサービスを導入できるようになっています。

まとめ

近年はクレジットカードを申し込むと自動で電子マネーカードが送られてきたり、1枚のカードにクレジットカードと電子マネーが統合されていたりします。そのため、カードの種類を正確に分類するのは困難です。しかしこれほどまでに多種多様なカード決済サービスが世の中に登場している背景には、利用者の強いニーズがあるからだと思います。

カードの利便性の向上が図られている一方で、必ずしもカードが使えるお店ばかりではないのが現状です。一体型のカードが大量に発行されても、全くカードが使えないお店ばかりでは意味がありません。店舗はまだ気付いていないかもしれませんが、現金以外の支払方法がどこでも使えるような環境整備が、まさに“今”求められているのです。