増加する訪日観光客に対応して売上up!各国で使われているQRコード決済、どれを導入する?

年々増加している訪日観光客。観光による収益は日本にとって、とても大きな財源となっています。2020年には東京オリンピックが開催されることもあり、まだまだ海外からの観光客は増えることが容易に予想されますが、世界と比べ日本が遅れをとっているのが「キャッシュレス決済」への対応。

中でもアジアからの観光客が多い日本では、各国で利用されるQRコード決済への対応が急務となっています。しかし数あるQRコード決済からどれを選べばよいのかが、よく分からない店舗も多くあるようです。

そこで今回は、中国・韓国・シンガポールで多くの人に利用されているQRコード決済サービスをご紹介。さらに導入方法についても解説していきたいと思います。

アジアからの訪日客はどれくらいいる?

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2018年の訪日外客数は3,100万人を超え、2013年の約1,030万人から5年間で約3倍と、着実に外国人観光客が増加していることが分かりました。政府が目標とする「2020年には4,000万人」という数値も、オリンピックなどを考えると予想を超えてくると想定されます。

その約3,100万人の外国人観光客のうち、アジアからの観光客は約2,670万人。全体のなんと85%以上を占めています。アジアの中でも中国・韓国・台湾・香港からの観光客が特に多く、次いでタイやシンガポールなどがランクインしてます。

そして2019年3月末に観光庁から発表された「訪日観光客消費動向調査2018年」では、東アジア(中国・韓国・香港・台湾・タイ・シンガポール)の訪日外国人旅行消費額は約3.2兆円。日本円にして1人当たり約12万円以上を利用している計算となります。

訪日外国人観光客の関心は、有名観光地を巡るツアーから個人旅行へとシフトしている傾向があり、日本人が特に興味を示さなかったような場所がSNSで拡散され、世界的な観光名所となる例も出てきているため、現在では外国人とは無縁と思われるような地域でも、インバウンド対策を行っていた方が優位とも言えます。

<参考資料>
日本政府観光局(JNTO) 2018年国籍別 訪日外客数
日本政府観光局(JNTO) 年別 訪日外客数の推移
観光庁 2018年の訪日外国人旅行消費額(確報)

キャッシュレス決済が普及する東アジア

日本では、昨年からQRコード決済「〇〇ペイ」といったキャッシュレス決済が、数多く乱立し競い合っている状況です。実際のところ、日本はキャッシュレス決済の普及は海外と比べるとかなり遅れており、東アジア(特に中国・韓国・シンガポール)では、今やキャッシュレス決済が当たり前の時代となってきています。

各国で利用されているQRコード決済は2種類程度に定着し、普及率は中国で6割以上、韓国では約9割と大半の人が、現金よりもQRコード決済を日常的に利用しているようです。訪日観光客のことも考えると、各国のQRコード決済を日本でも利用できるようにすることで、訪日観光客の増加と、旅行消費額の上昇をさらに大きく見込めるものと考えられます。次項では、各国で実際に利用されているQRコード決済サービスについてみていきたいと思います。

中国のQRコード決済なら「Alipay」「WeChatPay」

中国のQRコード決済の代名詞といえば「Alipay(アリペイ)」と「WeChatPay(ウィチャットペイ)」。中国の市場シェアを見ると、「Alipay」が53.71%、「WeChatPay」が38.82%と、この2つのサービスだけで全体の約92%以上に達し、圧倒的なシェアを占めていることが分かりました。

訪日外国人の約4分の1を占める中国人は購買意欲が高く、旅行消費額も全体の約4割にのぼるため、「Alipay」「WeChatPay」に対応するだけで、集客効果と決済額の増加が見込まれます。

中国のQRコード決済・Alipay(アリペイ)について

Alipay(アリペイ)は、オンラインマーケットを運営する「アリババグループ」が提供しているQRコード決済サービスです。日本のQRコード決済で例えると「楽天Pay」に近い存在になります。さらにAlipayは、公共料金の支払いから、資産運用、旅行手配、旅先の案内もしてくれるライフアプリでもあり、2018年の時点で約9億人のユーザーを抱える世界規模の決済サービスともいえます。

これだけのユーザーを抱え、生活にも密着したサービスですから、日本の旅行先を選択するにも「ここならAlipayが使える」というだけで、その場所や店舗を選ぶ理由にもなってくるでしょう。

中国のQRコード決済・WeChatPay(ウィチャットペイ)について

WeChat(ウィチャット)は、中国のIT企業「テンセント」が提供するコミュニケーションアプリで、中国版のLINE(ライン)と考えていただくと分かりやすいかと思います。WeChatPay(ウィチャットペイ)はその名の通り、このWeChatに備わっているスマホ決済機能を指します。

上述したように、中国におけるQRコード決済サービスのシェアの約4割がWeChatPayとなっております。WeChat自体、約6億人の中国人に毎日利用しているSNSですから、今後もシェアは増加するものと思われます。

韓国のQRコード決済なら「Kakaopay」「Naver Pay」

キャッシュレス決済の普及率が9割を超える韓国。基本的にはクレジットカード決済が主流となっていますが、カードを持ち歩かなくてもよいQRコード決済も、利便性の良さから浸透してきています。

韓国は2番目に訪日観光客数が多い国で、2018年には約750万人が訪れました。なお、韓国では「Kakaopay(カカオペイ)」と「Naver Pay(ネイバーペイ)」の2つが主流となってきているようです。

韓国のQRコード決済・Kakaopayについて

韓国では必須ともいわれるメッセンジャーアプリ「カカオトーク」のスマホ決済機能として、Kakaopay(カカオペイ)が2014年9月に生まれました。2018年10月末の時点で、カカオペイのアクティブユーザー数は1,300万人を超え、月利用額は2兆~3兆ウォン(日本円にして約2,000億~3,000億円)にも上ります。

カカオトークは韓国版LINEとも言われるだけあって、韓国内での利用者数は約4,370万人(2019年3月時点)に上ります。そのためKakaopay(カカオペイ)の利用者数も、まだまだ増加していくものと考えられます。

韓国のQRコード決済・Naver Payについて

Naver Pay(ネイバーペイ)は、韓国最大の検索サイトを運営するNAVERが提供するモバイル決済サービスです。普段利用しているNAVER IDでお買い物ができる決済サービスで、支払いのたびにポイントが貯まり、貯まったポイントは次のお買い物で利用ができます。利用者数は3,000万人(韓国人口の58%)に上り、韓国最大規模の決済サービスとなっています。

シンガーポールのQRコード決済なら「NETS Pay」

シンガポールからの訪日観光客数は、2017年に40万人を超え、順調に伸び続けています。シンガポールでは、政府主導でスマートネーション構想に取り組んでおり、QRコード決済として「NETS Pay(ネッツペイ)」の普及が進んでいます。

シンガポールのQRコード決済・NETS Payについて

シンガポールで最も普及している支払い方法が、NETS(Network for Electronic Transfers)です。NETSは3つの銀行が株主となって運営されており、シンガポールでは、クレジットカードが利用できない小さなお店でも、このNETSでの支払いに対応している所がたくさんあるほどです。
そのNETSが、スマホのQRコード決済サービスとして始めたのが「NETS Pay」で、シンガポール国民の生活に密着したサービスともいえます。

日本で海外のQRコード決済を導入するにはどうすればいい?

インバウンド対策として、実際に日本でこれらのQRコードサービスを導入するには、どうすればよいのでしょうか。海外のQRコード決済に対応している決済サービスを一覧にまとめてみました。

Alipay AlipayHK WeChat Pay KakaoPay Naver Pay NETS Pay
PayPay × × ×
LINE Pay × × × ×
Star Pay × × × ×
Univa Pay × ×
TakeMe Pay × × × ×
Airペイ QR  ※1 × × × ×
QFPay × × × × ※2

※1 AirペイQRは「Airペイ」導入時に同時申し込みが可能です
※2 NETS PayはQFPay加盟店である「多慶屋」「博品館」のみが現在決済利用可能。QFPayに導入でNETS Pay利用できる状態ではないが、QFPayでは順次サービス拡大予定。

インバウンド対策できるQRコード決済サービスは?

表を見ると「UnivaPay」は4つのQRコード決済にも対応しており、インバウンド対策としても取り入れやすそうですね。UnivaPayは表のQRコードのほか、d払いやPayPayなどにも対応しています。ただし、UnivaPayでは手数料なども発生します。2021年9月30日まで決済手数料が無料のPayPayのほうが気軽に始められるサービスだといえるでしょう。

NETSPayを店舗側で導入することは現状難しいですが、順次拡大予定ということですので、サービスが今後広がっていくことに期待しましょう。

まとめ

今回は、東アジア(中国・韓国・シンガポール)で多くのシェアを誇るQRコード決済についてのご紹介と、日本で導入する方法について解説いたしました。訪日観光客がどんどん増加していく日本では、世界的にキャッシュレス化が進む現代、インバウンド対策として多くのQRコード決済に対応することが重要になってきています。

しかし、すべての決済サービスに対応するとなると、入金タイミングや決済手数料、導入費用などにも気を付けなければなりません。自分の店舗に必要な決済サービスを見極めるのが難しい場合は、本サイトの「コンシェルジュ窓口」にて無料相談を承っておりますので、ぜひご利用ください。キャッシュレスの波に乗り遅れることのないように、QRコード決済の導入を一緒に考えていきましょう。

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「ピピッとコンシェルジュ」は、あなたのお店のニーズに合った選びを無料でお手伝いする、決済の選定窓口です。ヒアリングの情報をもとに、お店のあったサービスをご紹介します。

・キャッシュレス決済の導入費用を安く済ませたい
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など、導入前のご要望やお悩みをお聞かせください。

ご相談は完全無料です。キャッシュレス決済の導入をお考えなら、まずはピピッとチョイスのコンシェルジュサービスをぜひご活用ください。

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