セブン銀行の次世代ATM「ATM+」は顔認証機能を搭載!

2019年9月、日本電気株式会社(NEC)と株式会社セブン銀行は、顔認証システムを搭載した次世代ATM「ATM+」の開発を発表しました。同年9月順次導入が開始され、2020年の夏までには都内の、2024年度にはすべてのATMの入れ替え設置が予定されています。

第4世代にあたる「ATM+」では、AIを活用することにより、現金の需要予測の高度化、各種部品の故障予測、運営の効率化などが目指されます。この発表の中でも、とくに注目を集めているのは「顔認証システム」です。近年何かと耳にする機会も増えた顔認証システム。実際にはどんなシステムで、どのようなことができるのでしょうか。「ATM+」について解説しつつ、現段階で実用されている顔認証システムにも迫っていきましょう。

顔認証システムとは?

顔認証とは、カメラに写された顔情報をデータベースと照合して識別する認証方法です。Webカメラさえあれば導入が可能で、利便性に優れ、利用者の心理負担も少なくて済むといったメリットがあります。

近年ではスマホやパソコンのログイン時の本人確認に、顔認証システムが導入されているケースも進んでいるようですね。たとえばiPhoneのロック解除といえば、従来は指紋認証システムである「Touch ID」が主流でした。iPhone Xからは顔認証システムの「Face ID」が採用され、精度が高いことで知られています。

日本の顔認証システム

日本では観光立国の実現のため、訪日外国人旅行者数について、2020年には4,000万人、2030年には6,000万人という目標を掲げています。この目標を実現するためにさまざまな取り組みが行われており、顔認証システムもその中の一つです。空港において顔認証システムを活用することで、日本人の出入国の手続きや、外国人の出国手続きの合理化を目指しています。入国審査官を外国人の審査にあてることで、審査の厳格化を維持しつつ、円滑化を図るという目的もあるようですね。

顔認証ゲートの外国人出国手続における運用は、2020年7月24日の羽田空港を皮切りに、成田空港、関西空港、福岡空港、中部空港、新千歳空港、那覇空港といった主要空港で開始する予定となっています。

顔認証システムはどんな使い方ができる?

顔認証システムは、以下のようなシチュエーションで活用できるでしょう。

端末ログオン

顔をカメラに向けるとログオンできる。未登録ユーザーは自動的に画面ロックされるので、デバイスの情報が守られる。

入場管理

顔認証によりスムーズかつ安全性の高い入場管理が実現できる。IDカードを発行しなくていいので、手間やコストも削減できる。

顔認証決済

顔認証なので、安全性と利便性を兼ね備えた決済が実現できる。人件費の削減や、レジ待ちや会計で発生する待ち時間も短縮できる。

顔認証システム搭載の「ATM+」とは?

セブン銀行で利用される「ATM+」について詳しく見ていきましょう。顔認証機能には、NECの技術を活用したシステムが供えられています。2019年10月より実証実験が行われ、ATMでの口座開設受付が行われます。2019年12月下旬には顔認証システムを活用し、ATMの操作だけで口座が開設できるようになる予定です。また災害状況の確認や把握、防災力強化を目的とする地震計設置も行なわれるようですね。

「ATM+」はどんなことができる?

ATMでの口座開設に必要な情報は、あらかじめスマホなどで事前に入力しておく必要があります。入力された情報をもとにしたQRコードが出力されるので、ATM+に読み込ませてください。本人確認がなされた後、口座開設が行われます。本人確認の方法は、本人確認書類から読み取った顔の画像とATMのカメラで読み取った顔の画像が照合されます。

さらに進んだ顔認証システムのユースケースとして、顔認証によるカードレスの入出金といったデモンストレーションも発表されました。カードがなくても顔認証と暗証番号だけで現金の引き出しが行える仕組みですが、こちらの実用化時期は未定とされています。将来的には期待できる仕組みであると考えられるでしょう。

また「ATM+」は、金融犯罪を自動検知する防犯対策に配慮されています。他にも以下のような機能が備えられているので、幅広い活用方法が考えられるでしょう。

  • Bluetooth接続機能
  • スマホへの情報配信、クーポン、電子レシートなどの転送
  • QRコード決済
  • 現金の入出金
  • シェアリングサービス、チケットサービスなどの受付/支払拠点
  • 本人確認書類の読み取り機能

NECと株式会社セブン銀行の両社では、ATMを通じて安心・安全な生活インフラを提供するとともに、今の時代にふさわしい新たな価値を提供していくとしています。

中国で普及が進む顔認証システム

顔認証システムについて見ていきましたが、顔認証システムが日本よりも進んでいるのは中国です。中国では、AIを使った顔認証システムの開発を進めるクラウドウォーク・テクノロジーという企業が注目を集めているのをご存知でしょうか。クラウドウォークは中国で顔認証システムのTOP3に入るほど、技術力の高い企業として知られています。

クラウドウォークの顔認証システムは、自治区や管轄市を含む31行政区の警察で採用されています。また銀行でも導入が進められており、中国四大銀行(中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、中国工商銀行)を含んだ400以上のATMで顔認証システムが採用されているようですね。

クラウドウォークによると、顔認証デバイス市場は世界的に成長していくと考えられています。顔認証デバイス市場は、2017年の時点で約11億ドル(約1221億円)でした。2025年の末までには、71億ドル(約7881億円)まで成長すると見られています。今後はますます顔認証システムのシェアが広がっていくと考えられるでしょう。

今後は日本でもますます普及していく見通し

セブンイレブン中国華南地区は、2019年5月に約1000店舗で顔認証による決済レジを導入すると発表しました。顔認証決済レジとは、レジについているカメラに顔を写せばモバイル決済サービスを通して支払いが行われる仕組みです。支払い金額はモバイル決済サービスの口座から引き落とされるようになっています。

現在、中国で実施されている顔認証システムの大半は、日本でも技術的には利用可能となっています。スマホ決済が普及しつつある日本でも、2017年1月には経済産業省により「カメラ画像利活用ガイドブック」が策定され、顔認証システムに関するガイドラインが定められました。

日本は技術的には高水準ですが、これまではなかなか顔認証システムの普及が進みませんでした。しかし今回「ATM+」が登場したことで効率化、利便性、安全性を追求した顔認証システムの普及が期待されるでしょう。

まとめ

今回はNECとセブン銀行が発表した顔認証システム搭載の「ATM+」と同時に、日本や中国における顔認証システムの現状をお伝えしました。

爆発的に中国で普及している顔認証システム。技術的には高水準な日本においても、政府によりガイドラインが定められています。モバイル決済や無人レジのニーズは今後ますます高まっていくかと思われます。同時に顔認証システムの需要、採用率も高まっていくでしょう。

将来的にはカードレスの入出金も期待されています。新型ATMの「ATM+」がどんな働きを見せていくのか、今後も目が離せませんね。

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