スマホ決済アプリが銀行口座と紐づくと、一体どんなことが起こるのか?

こんにちは、ピピッとチョイス編集部です。横浜銀行は2017年7月から「はまPay」というアプリの提供を開始し、横浜銀行の口座からダイレクトに支払いができるサービスを行っています。

また、Origamiは2018年2月からスマホ決済サービス「Origami Pay」に大垣共立銀行の口座が紐づけられるようになりました。今まではスマホアプリとクレジットカードを紐づけるのが主流でしたが、日本でも中国の支付宝(アリペイ)やWechat Payのように、口座から直接引き落とすスタイルが登場し始めています。

「はまPay」とは

「はまPay」は横浜銀行が提供するスマホ決済サービスです。スマホアプリと横浜銀行の口座を連動させ、買い物の代金を銀行口座からの即時引き落としを可能にします。ユーザーは横浜銀行の口座を持っていれば利用でき、電子マネーのように事前にチャージしたり、クレジットカードを申し込んだりする必要はありません。店舗側も専用端末を用意する必要はなく、AndroidやiPadなどのタブレットやスマートフォンがあれば導入できます。

使い方にも独自性があります。まず最初に画面から支払いする店舗をタップしてチェックイン。そしてお店から提示された支払金額を確認した後、暗証番号を入力すれば支払完了です。デビットカードがスマホアプリになったと考えるとイメージしやすいかもしれません。

ユーザーがお店にチェックインすると、加盟店用アプリに利用者が表示されるので、お店は支払金額を入力するだけのシンプルな操作で請求処理が完了します。横浜銀行が1日分の売上をまとめて翌営業日に入金するので、クレジットカードなどに比べると資金の早期回収が可能です。

GMOペイメントゲートウェイが共同開発

「はまPay」は、GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)と横浜銀行が共同開発しました。GMOペイメントゲートウェイは決済関連サービスを展開する会社です。「はまPay」の開発は国内銀行としては初の取り組みでした。

2018年2月22日、GMOペイメントゲートウェイがふくおかフィナンシャルグループへシステム提供し、熊本銀行と親和銀行も「はまPay」同様、スマホアプリで口座からのダイレクトな支払を可能にする「銀行Pay」に対応予定であることが公表されています。これにより、今後「はまPay」ユーザーが他の金融機関と契約した店舗でも支払いができるようになります。

<参考>
GMO-PGプレスリリース:
国内銀行初、横浜銀行の口座と連動したスマホ決済サービスを共同開発(2016/10/5)
熊本銀行と親和銀行に銀行口座連動型スマホ決済サービス「銀行Pay」をシステム提供(2018/2/22)

決済サービス 無料相談はこちら

「Origami Pay」でも銀行口座と連携可能に

スマホ決済サービス「Origami Pay」を運営するOrigamiは、2018年1月31日に大垣共立銀行との資本業務提携を発表しました。この業務提携により「Origami Pay」に大垣共立銀行の銀行口座を直接連携することができるようになっています。

「Origami Pay」は店舗が表示したQRコードをユーザーがスマホで読み取ったり、ユーザーのスマホに表示されたQRコードをお店の端末で読み取ってもらったりして、アプリに紐づけたクレジットカードや銀行口座から支払えるサービスです。スマホにアプリをダウンロードするだけで使えるので、とても手軽にキャッシュレス生活へ移行できます。

<参考>
Origamiニュースリリース:Origamiと大垣共立銀行、資本業務提携を発表 

日本ユニシスの協力で口座連携も加速

2018年2月21日、Origamiと日本ユニシスが業務提携に関する基本合意を締結したことを発表しました。日本ユニシスは国内有数のシステム会社で、地域金融機関の勘定系で大きなシェアを誇っています。この提携により、日本ユニシスの勘定系ユーザーを皮切りとして、全国の地域金融機関にOrigami Payのサービス基盤を展開するとしています。

<参考>
Origamiニュースリリース:
Origamiと日本ユニシス 「Origami Pay」と勘定系APIによる地域金融機関口座ダイレクト決済を実現

決済サービス 無料相談はこちら

今後はデビットカード型が主流になる!?

欧米ではクレジットカード払いが主流と言われていますが、実際はVISAやMasterが発行するデビットカードの方が多く利用されているようです。中国の銀聯カードは国際ブランドの1つとして数えられるようになってきていますが、その実態はデビットカードで、代金は銀行口座からダイレクトに引き落とされる仕組みになっています。

日本ではクレジットカード決済の多くが1回払いで利用されています。1回払いであれば、翌月もしくは翌々月に口座からまとめて代金の引き落としが発生し、金利もかかりません。懐事情が厳しい時にこの支払方法を利用すると、支払を先延ばしにできるメリットがあります。その一方で、利用するカードが複数ある場合には、支払時期がそれぞれ異なることによって、お金の管理が複雑になるというデメリットもあります。

デビット型のメリット

「はまPay」のようにリアルタイムで口座から支払ができれば、購入と支払の時間差が発生しないのでお金の動きを把握しやすくなります。また通帳の入出金履歴が、そのまま家計簿として使えるメリットもあります。

近年は多様なアプリ決済が登場していますが、そのほとんどがクレジットカードと紐づけるスタイルです。しかし今後はデビットカード型の支払が主流になるかもしれません。

<参考>
日経メッセ 連載コラム:イギリスに見るデビットカードの普及事情

<関連記事>
国際ブランドのデビットやプリペイド。クレジットカードと何が違うの?

決済サービス 無料相談はこちら

まとめ

クレジットカード払いは、いわばツケ払い。1回払いなら金利はかかりませんが、その仕組みは借金と同じです。しっかりお金の管理ができないと、破たんを招く可能性があります。クレジットカードの支払が滞ると、CICという信用情報機関にその履歴が残ります。ローンやリースを組む際には、たいてい審査の過程でCICに照会が入るため、延滞などの記録がたくさんあると不利になる場合もあります。

その点、銀行口座と紐づけるスタイルは、残高が不足すれば支払ができません。また銀行口座を作る際は、クレジットカードと違って審査不要なので、学生等の若年層でも利用することができます。先進的なアプリ決済は若者に好まれる傾向が強いです。銀行口座と連携できるスマホアプリは、キャッシュレス決済の普及促進につながるかもしれません。

決済サービス 無料相談はこちら