世界中の注目を集める中国のモバイル決済総額がすごいことに!

今、中国では当たり前のようにキャッシュレス化が進んでいます。現金を持ち歩くことはまずなく、主に「Alipay(アリペイ)」と「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」というモバイル決済で支払いをしているのが現状です。これらの普及によって、今、モバイル決済の総額がとんでもないことになっているのです。

3,420兆円の衝撃!

中国では「Alipay」と「WeChat Pay」がお互いに切磋琢磨して急成長しています。この2つのモバイル決済がけん引役となり、中国経済に多大なる影響を生み出しています。

中国の中央銀行にあたる中国人民銀行の発表によると、2017年のモバイル決済の総額は203兆元だそうです。これは日本円にするとなんと約3,420兆円(前年比+28.8%)! 日本の2018年度の国家予算がおよそ98兆円なので、その規模の大きさは圧倒的です。ちなみに決済件数は376億件で前年比46.1%の伸びとのことです。

<参考>
中国最新情報Blog:中国モバイル決済額150兆元に 他
アイエスアイ:中国モバイル決済額がすごい

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普及が進んだ背景

中国では何故ここまでモバイル決済が普及したのでしょうか?第一に挙げられる要因には、中国本土でいまだに横行している偽札問題があります。中国では現金への信用が失墜しているのです。そこで救世主となったのがモバイル決済サービスです。モバイル決済ならば偽札をつかまされることがありません。

2つ目の背景としては、普及を促進させられる土台があったことです。「Alipay」を提供しているアリババグループは、もともと巨大なネットショッピングモールを運営しており、大量の顧客を抱えていました。また「WeChat Pay」を提供しているテンセントも“中国版LINE”の異名を持つメッセンジャーアプリ「WeChat」を運営しており、モバイル決済サービスを始める前から多くの潜在ユーザーを保持していました。

最後の決め手となったのは「どの店でも使える」環境を構築できたことです。ユーザーも店舗も、スマホやタブレットがあれば現金と同じように使えるので、気軽にモバイル決済を取り入れることができたのだと思います。

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普及を阻む存在も

破竹の勢いで売上高を伸ばしているモバイル決済ですが、実は香港ではあまり普及はしていません。その理由の1つに、香港ではクレジットカードが中国本土より普及していることが挙げられます。また20年ほど前から「八達通」という交通カードが登場し、日本のSuica同様に乗り物の代金や買い物にも広く利用されています。

都市部では『高額消費はクレジットカードで、少額消費は「八達通」で』というスタイルが既に確立されています。ただし香港での電子決済はクレジットカードと交通カードに限定されていて、街中のちょっとしたお買い物や食事などは今も現金決済が主流です。

香港の人たちは中国本土の人たちを若干見下す傾向にあります。中国本土の人たちを「チャイニーズ」、自分たちを「ホンコニーズ」と分けて呼ぶこともあるほどです。そのため「中国産」であるモバイル決済に漠然とした不安を持っているか、そもそも関心がないというのも香港の人たちの実情としてあるように思えます。

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まとめ

中国ではモバイル決済が広く普及していると言われていますが、香港のような地域ではまだまだ伸び悩んでいる現状があります。アリペイ香港は「Alipay」とリンクした金融商品や保険商品を香港で販売することにより、まずはアリペイブランドの信用を培っていきたいとの考えです。

もしモバイル決済を香港の人たちが受け入れれば、これほど大きな市場はありません。中国におけるモバイル決済の伸びしろは、まだまだあると言えるのではないでしょうか。

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