今さら聞けないネット回線。カード決済に使うならどれがいい?

パソコンが一般家庭に普及し出してから約20年。今や携帯電話やスマートフォンは1人1台以上持っているのが当たり前になりました。それらを快適に使うためにはインターネット環境が必要で、もはや固定回線だけでは不十分な時代です。

クレジットカード決済や電子マネー決済の導入に際しても、安定した通信環境が必要となります。今回は決済サービスの導入に必要なインターネット回線についてご紹介します。

インターネットの仕組み

皆さんは「インターネットってどんなもの?」と聞かれてスムーズに答えられますか?言葉に詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。

2台以上のパソコンをつなぐことを「ネットワーク」と言います。そしてインターネットとは、パソコンに代表される情報機器を接続する巨大なネットワークのことを指し、世界中のコンピュータ等がインターネットでつながっています。

インターネットは1990年ごろから世界的に広く使われ始め、現在では私たちの生活や仕事などの場面で使われています。今ではインターネットがないと仕事にならない人も多いですよね。インターネットは便利で快適な生活に不可欠であり、社会基盤(インフラ)として位置づけられるほどに成長しています。

プロバイダとは?

今までインターネットに接続する上で、必須となっていたのがプロバイダ契約です。インターネットを利用するために必要なユーザの識別番号を割り当てたり、セキュリティなどの各種サポートを行ったりしています。

たとえば電子メールを送る場合、差出人や送り先となるアドレスが必要です。このアドレスはプロバイダが割り当ててくれます。またユーザーがプロバイダに「このメールを○○さんに送ってほしい」と要求すると、プロバイダが宛先の人に配達してくれます。

もし仮にプロバイダを利用せずにインターネットにつなごうとすると、まずそのためのネットワークを自分で用意しなければなりません。プロバイダと契約してその会社のネットワークを利用すれば、手間のかかる手続きもいらず、インターネットが手軽に低コストで楽しめる仕組みになっているのです。

プロバイダはどうしても必要?

もともとNTTは国営の電電公社でした。民営化される際、他社の参入の妨げとならないように、NTTが提供できるのは通信環境のみと法律で定められました。そのためプロバイダの機能は別の会社が担うこととなり、インターネットを利用するには回線とプロバイダの2つの契約が必要でした。

近年はケーブルテレビ会社等がインターネットサービスに参入し、回線とプロバイダ機能を一緒に提供するスタイルが増えています。2015年2月からは光コラボレーションというサービスがスタートし、回線とプロバイダの2契約を1つに統合する動きも進んでいます。

回線の種類(接続方式)

インターネットが世に登場した当時は、電話回線を使ってパソコン同士をつないでいました。その回線も時代のニーズとともに変化し、2000年頃からはブロードバンドという言葉がテレビCMでも頻繁に使われるようになりました。

「ブロードバンド」はインターネットに接続するための「太い=速い」回線のことで、ADSL、ケーブルテレビ、光ファイバーなどを指します。これに対し「ナローバンド」は「細い=遅い」回線で、アナログの電話回線やISDNを指します。ブロードバンド回線は従来よりも大量のデータを送受信することができ、高速なインターネット接続サービスとして、もてはやされました。

ダイアルアップ回線(電話回線)

インターネットが普及し始めた頃に使われていたのは電話回線です。ネット接続の際にはダイヤルアップ回線と呼ばれていました。モデム内蔵のパソコンであれば、モジュラーケーブルで電話回線につなぐだけで使うことができ、必要な時だけプロバイダに電話をかけてインターネットに接続するという方法です。

アナログの電話回線を利用するので一度にやり取りできる情報量が少なく、画像データの表示にはかなりの時間がかかります。またインターネットの使用中は電話が使えません。

ISDN(Integrated Services Digital Network)

ISDNはデジタル回線を使った接続で、1本の電話回線でインターネットと電話を同時に使うことができます。アクセスポイントに電話して、そこからインターネットにつなげるシステムになっており、アクセスポイントに接続するにはIDとパスワードが必要です。

ISDNでは基本使用料とは別に通信費(電話代)がかかります。ターミナルアダプタを設置する必要があり、電話機にはアナログ、パソコンにはデジタルというようにデータを分けて送ります。

1980年代に電電公社(現NTT)は、ISDNで様々な通信サービスを一本化して提供するINS(Information Network System)構想を打ち出し、1988年にはNTTが「INSネット」としてサービスの提供を開始しました。なお、NTT東日本・NTT西日本は、今後回線を光ファイバーに一本化する方針で、2024年頃を目処にINSの提供を終了するとしています。

ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)

ISDNに続いて登場したのがADSLで、一般家庭にある電話回線(アナログ)を使ってインターネットに接続するサービスです。既存の電話回線を利用しますが、音声電話に使用しない高い周波数を利用することで、高速・大容量のデータ通信を可能にしています。

ISDNと異なり定額料金制なので、インターネットにつなぎっぱなしでもリーズナブルです。またADSLはユーザーから見て発信の「上り」と受信の「下り」の速度の違いが生まれるデジタル回線になっています。

光回線が主流になる中でADSLの需要も減っており、KDDIではすでに2013年頃からADSLの新規受付けを停止しています。また、ADSLサービスを新規で契約できるプロバイダ自体も少なくなっています。

光ファイバー(光回線)

ADSLは収容局(中継局)から距離があると伝送損失(通信線路上を流れる電気信号や光信号の劣化)の影響が出やすく、同じ設備でも利用する場所や地域によって通信速度が遅かったり切断(再トレーニング)しやすくなったりしていました。

この伝送損失の影響が少なくなるのが光ファイバーです。NTTのフレッツ光など”光回線”と呼ばれるものがこれにあたります。光ファイバーは道路・鉄道・AMラジオ放送といったノイズ源からの干渉等による外部の影響も受けないため、安定した通信が可能です。

光ファイバーはIP電話・IPテレビ電話のほか、多チャンネルのケーブルテレビ(デジタルテレビ放送を含む)の同時伝送といった多彩なサービスの提供ができます。ちなみに光回線を利用するためには「メディアコンバータ(回線終端装置/ONU)」という信号変換機が必要ですが、これは通信事業者からレンタルできます。

ケーブルインターネット

ケーブルインターネットは、各地域のケーブルテレビ事業者が提供するインターネット通信サービスです。ケーブルテレビはもともと、山などの障害物のためにアンテナ受信によるテレビ視聴が難しいエリア(難視聴地域)を解消する目的でスタートしたものです。

現在ケーブルテレビは独自に敷設した光ファイバーの回線を使っています。そのためテレビだけでなくインターネットや電話などのサービスをまとめて提供するケーブルテレビ事業者がほとんどです。NTTと違いプロバイダ機能も持つことができるので、テレビも電話もインターネットも1つの契約で使うことができます。

高速モバイル通信

携帯電話のような無線でインターネットに接続できるサービスでWiMAXが代表的です。小型の通信端末(ルーター)があれば屋内でも外出先でもインターネットに接続することができます。有線回線と異なり工事や配線は不要なので、スピーディに使い始めることができますが、エリアによっては電波が安定しなかったり圏外になる場合もあります。

「3G」「4G」「LTE」とは?

携帯電話のCMなどでよく聞かれる「3G(スリージー)」や「LTE(エルティーイー)」「4G(フォージー)」という単語も良くわからないという方が多いのではないでしょうか。これらはモバイル通信の規格で、「G」が表すのは「世代(Generation)」です。

「1G(第1世代)」はアナログ方式の通信規格で、ノイズが入りやすく盗聴のリスクもありました。「2G(第2世代)」ではデジタル方式に進化し、メールやネットの利用にも対応できるようになっています。例えばNTTドコモの「MOVA(ムーバ)」が該当サービスです。「3G(第3世代)」は「2G」よりも通信速度が上がっており、NTTドコモの「FOMA」などがあります。

そして100Mbps程度の通信速度を誇るのが「4G(第4世代)」です。「3G」の14Mbps程度と比較すると違いは一目瞭然です。固定回線に匹敵するスピードなので、通信量が多くなる動画も快適に視聴できます。「LTE(Long Term Evolution)」は「4G」の一種で、もともとは3Gと4Gの橋渡し的な通信規格「3.9G」と位置づけられていました。世界的には「4G」と称する通信会社が多いようです。

Wi-Fiとはどう違う?

Wi-Fiは国際的な無線LAN規格の1つで、国内外を問わず利用可能です。本来は「Wi-Fi Alliance」という団体から認証された場合にしか称することができませんが、日本ではWi-Fi認証を取得している機器が多く、無線LAN全般を意味するものと勘違いされているケースもあるようです。

無線LANはケーブルがなくてもインターネットに接続することができるシステムで、数メートル~数十メートル圏内にある無線LANルーターと通信します。そのためWi-Fiなどを利用するためには無線LANルーターの近くにいなければなりません。自宅や会社のほか、外出先でも公衆無線LANサービスに対応した駅などでは利用できます。

一方「4G」や「LTE」は、Wi-Fiに比べるとずっと遠くの基地局と通信します。各携帯キャリアが基地局を整備しているので、携帯電話やスマートフォンによる通信は場所を気にせず使うことができます。ただしエリアの電波状況によって通信スピードも影響を受けることや、「3G」や「4G」には月々のパケット定額料が設けられており、規定の通信量を超えると通信速度が128kbps程度に制約される点に注意が必要です。使い方によって適切な回線を選びましょう。

<参考>
NTT東日本:デジタル講座

決済用の回線はどれを選べばいい?

20年前のクレジットカード決済には、決済専用に電話回線やISDN回線を用意するケースがほとんどでした。古くからカード決済を導入している店舗では、今でもナローバンドのままというところもあるでしょう。

ここ数年はタブレットPOSやモバイル決済サービスなども続々登場しており、店舗内でクラウドサービスを利用するケースも増えています。ADSL以前の回線は近い将来サービスの終了が見込まれるため、店舗に新しく回線を引くのであれば光回線が良いでしょう。安定した高速通信環境を得ることができ、無線LANルーターを設置すればiPadなどのタブレット端末も低コストで使えるようになります。

移動販売やイベント出店などで決済サービスを利用するなら、高速モバイル通信回線がオススメです。スマートフォンやタブレットを利用したモバイル決済サービスを利用すれば、山奥などの著しく電波が届きにくいエリアでない限り、どこでも使うことができます。

まとめ

スマートフォンの普及により、日本でもアプリで支払いができるサービスが増えています。今後は店舗の中でも無線環境が整っていないとお金を払ってもらえない事態になる可能性も否定できません。今のうちにインターネット環境を整えておくことが、将来のビジネスの発展につながると思います。

ピピッとチョイスでは決済サービスのご提案だけでなく、インターネット回線についてのご相談も受け付けております。是非お気軽にお問い合わせください。

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