【Squareで検証】クレジットカード決済の手数料。高いと見るか、安いと見るか?

クレジットカードや電子マネーを導入する場合、一番気になるのは決済手数料ではないでしょうか?Squareをはじめとする決済サービスの手数料は、業界最安水準の3%台からと、従来に比べるとかなり安く設定されているところが増えている印象です。しかし、現金と比較すると利益の目減りが心配ですよね?

そこで今回は、平均客単価に占める手数料の割合に着目して、損益計算書を使ってシミュレーションしてみたいと思います。(考え方については前回の記事「経営を最適化する賢者の知恵【誰にでもできる損益計算書の活用法】」を参照してください。)

決済サービスを導入するためには、一般的に初期費用が必要

タブレットとカードリーダーで手軽にカード決済

Squareホームページより

決済端末を導入する場合、端末の購入もしくはレンタルによる初期費用が発生します。Squareを導入する場合、スマートフォンやタブレット端末も必要です。例えばiPadを新しく購入し、SquareのICカードリーダー(Squareリーダー)を導入する場合、以下の初期費用がかかります。

iPad(apple store)・・・¥40,824(税込)

Squareリーダー・・・・・・¥4,980(税込)

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合計・・・・・・・・・・・¥45,804(税込)

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ラーメン店を例にSquareの導入を検討してみる

試算表(1)

1カ月の売上が200万円のラーメン屋A店を例に考えてみます。このお店の食材原価は30%、経費が30%、利益率40%です。また、赤字を免れるために必要な1日の来店者数(損益分岐点来店者数)は50人です。このお店は順調に売上を伸ばしていて、1日に約66人、1カ月2,000人のお客様が来店し、毎月20万円の経常利益が出ています。

1カ月で利益を減らさずに初期費用を回収するには?

試算表(2)

このお店でSquareのクレジット決済を導入する場合について考えてみましょう。今回は導入にかかる初期費用を1カ月で回収するため、変動費に含めます。

初期費用はSquareリーダーとiPadを合わせて45,800円とし、1か月の経費に含んでみたところ、売上高に占める経費が62.3%に上がりました。平均客単価が1,000円の場合、客単価に占める利益は377円です。このお店の毎月の固定費は60万円なので、これを利益単価377円で割ると、

60万円÷377円=1,591.5≒1,592人

1,592人÷30日=53.1≒54人

損益分岐点となる来店者数は、54人と求められます。1日あたり4人分(約8%)だけハードルが上がる計算です。A店は利益が出ているお店ですが、今までと変わらない来店者数だと、初期費用が経常利益を減らしてしまうことになります。

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今までチャンスロスしていたお客様は21%

クレジットカードが使えれば訪日外国人の来店が増えるかも!?

ところで、Squareが2014年に行った「クレジットカード非対応がもたらす機会損失に関する調査2014」をご存知でしょうか?この調査で『クレジットカード決済に対応していないお店は、ひと月に1回以上クレジットカードを使う潜在顧客の21%の来店機会を失っている』という結果が出ています。

1日に100人の来店客がある店の場合、クレジットカードが使えないために来店しなかったお客様は20人にのぼる計算です。このお客様が全員来店すれば、1日あたりの来店者数が120人に増えます。…とは言っても、そんなに世の中は単純ではないので、確実に20%も来店者数が増えると断言することはできません。しかし、クレジット決済を導入するだけで、潜在顧客の掘り起こしにつながる可能性は十分にあると考えても良いのではないでしょうか。

A店でシミュレーションしてみる

試算表(3)

A店の場合、1日の来店者数は約66人です。Squareを導入してクレジットカードが使えることを宣伝した結果、来店者数が5%増えたとします。そうすると単純計算で1日の来店者数は約70人に増え、月の売り上げは210万円にUPします。

食材以外の経費に変動がないと仮定して試算すると、経常利益が24万4,200円になりました。もともとの経常利益は20万円だったので、Squareの導入費用約5万円を差し引いても、2割強の利益が増える計算です。

決済手数料はどうなる?

さて、このお店でクレジット決済が利用された場合について考えてみましょう。お客様がクレジットカードで支払いをした場合、売上の中から決済手数料を支払わなければなりません。

決済手数料が3.25%の場合、客単価1,000円だと33円の手数料が発生します。試算表(2)をもとに来客数が増えなかった場合を想定して計算すると、377円だった変動利益単価は344円になり、利益率は34.4%に下がります。

今まで現金払いだった全てのお客様がクレジットカードを使うようになると、売上はそのままなのに利益が目減りすることになりますね。これは多くの経営者がクレジット決済の導入に難色を示す大きな理由の1つだと思います。…でも、現金払いのお客様がゼロになるというのは、現金至上主義の日本では、あまり現実味のない話です。

ちなみに、平成26年の全国消費実態調査によると、外食に占めるクレジットカード払いの割合は6.3%でした。このデータをもとに算出すると、1日70人の来店客のうち、クレジットカードを利用する人は約5人です。この数値から1日にかかる決済手数料は、33円×5人=165円、1カ月(30日)で4,950円と試算できます。

試しにSquareを導入した月に来店客が5%増え、クレジット決済を利用した人が1日当たり5人いた場合の収支を計算してみると、以下のようになりました。

試算表(4)

Squareの初期費用と決済手数料を引いても経常利益は増えています。この調子で2カ月目以降も来店客を維持できれば、初期費用の45,800円が経常利益に加算されるので、かなりの増収が見込めるのではないでしょうか。

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まとめ

今回はSquareのカード決済を導入した場合について考えてみました。獲らぬ狸の皮算用かもしれませんが、こうして考えてみると、飲食店のキャッシュレス化は収益アップにつながるような気がします。約5万円の初期費用と毎月5,000円程度の決済手数料…これを高いと見るか安いと見るかはアナタ次第です。

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