韓国旅行に行って気づいた!外国人観光客を呼び込むために必要なコト

マッコリ飲み比べ

今年のゴールデンウィークは韓国・ソウルに行ってきました。筆者にとっては2度目の韓国だったので、今回は現地の人のクチコミを頼り歩いてみたのですが、やはり言葉の壁を感じる旅行となりました。今回は、まず韓国旅行で便利に使ったものや、不便だったことをまとめます。その上で、日本に外国人観光客を呼び込み快適に過ごしてもらいながら、消費を促進させるために準備すべきことについてを考えてみます。

空港からソウル中心部への移動で感じたこと

仁川空港の案内パネル

カタカナは難しいようで「ツョッピソグ」になっていました。

仁川(インチョン)空港はハングルだけでなく、英語や中国語に加えて日本語の案内表示もあるので、掲示板を頼りに自力で移動することができました。念のため、空港のインフォメーション・カウンターで地下鉄のりばへの行き方を聞いたのですが、義務教育レベルのつたない英語でも、なんとか意思の疎通はできました。観光案内所には日本語OKのスタッフがいるそうなので、どうにもならなければそこに駆け込むつもりでいたのですが、何とかなりました。ホッ…。

移動には主に地下鉄を利用しました。乗車するためには交通カードが必要です。券売機は日本語表記に切り替えられたのですが、最初は少し戸惑いました。日本の切符に該当するものは「1回用交通カード」というプラスチックカードで、改札にかざして使います。この機械では「T-moneyカード」という、韓国版Suicaのような電子マネーにチャージすることもできます。目的地までの料金を調べる手間がない「T-moneyカード」は非常に便利で、コンビニなどでの買い物にも利用でき、旅行中は大活躍でした。

多言語表示は日本語より中国語の方が多い印象

地下鉄駅構内の地図や掲示板

地下鉄の案内表示は日本と同様のスタイルでした。

駅構内の表示はハングルとアルファベットのほか、中国人向けの漢字表記が多く、日本語はそこまで多くない印象でした。ソウルの地下鉄は路線ごとに番号が振られ、色分けもされています。駅にも番号がついているので、それを頼りに目的地を探すことができるのですが、筆者にとっては見慣れた漢字の方がわかりやすく、中国語の表示を探しながら歩いていました。

ただ、目的の駅名はわかっても、どこ行きの電車に乗ればいいのか、どのホームに向かえばいいのかを判別するのが思いのほか難しく、反対方向の電車に乗ってしまうことがありました。車内では日本語のアナウンスが流れることもありますが、一部の路線のみで、電光掲示板のない車両では、停車駅をこまめに確認していないと不安でした。

街を歩くときはハングルが読めないので、ガイドブックやスマホの情報が頼りです。試しにスマホでGoogleマップを開いてみましたが、ハングル表記の地図が出てしまい、全然役に立ちませんでした。普段どれだけ文字情報に頼って生活をしているのかを思い知らされました。

言葉のハードルは予想以上に高かった…

ハングルのみのメニューは全く理解できませんでした。

地元の人たちが集う居酒屋さんのメニュー。読めません・・・

日本人観光客の多い南大門市場では、お店の人が日本語をかなり勉強しているようです。外見で日本人とわかるや否や、「韓国ノリはいかがですか~?」とか「カンペキなニセモノありますよ~」とかいう声をかけられました(”カンペキなニセモノ”って一体・・・)。「いりません」と日本語で言ったら「そうだよね~、ゴメンネ~」という声が返ってくるほど上手です。

しかし、日本人があまり多くないエリアでは、多言語対応されていないお店も多くありました。ネットで検索して見つけたお店に入ってみたものの、ハングルのメニューしかなく、写真を見せながら英語で注文したのですが、店員さんに理解してもらうのはなかなか大変でした。

韓国旅行で役に立ったもの

スマホアプリ「Google翻訳」

Google翻訳の使用イメージ

四角く囲われた文字のうち、翻訳したい部分を指でなぞると変換されます。

「Google翻訳」は写真に撮った文字を翻訳してくれます。万能ではないので、必ずしも正確ではありませんが、意味を理解する手助けにはなりました。テキスト入力すれば日本語を翻訳して、発音も聞くことができます。現地に行ってからダウンロードし、操作方法が良くわからなかった筆者には、コミュニケーションツールとして使いこなすことはできませんでした。でも少し慣れれば、ちょっとした会話にも利用することができそうです。

韓国旅行案内サイト「KONEST」

韓国の今がわかる便利なサイトKONEST

KONESTトップページより

韓国の情報が日本語で読める「KONEST」は、観光スポットやグルメ情報の充実したサイトです。ソウルの会社が運営しており、現地の新鮮な情報を得ることができます。お店の情報には日本語メニューの有無や日本語対応が可能かどうかなど、旅行者が最も気になるポイントがしっかり抑えられています。さらに割引クーポンで優待を受けられる特典も!

お店の情報だけでなく、日本語で韓国の地図を確認することができます。地下鉄の乗換検索や車や徒歩のルート検索機能もあるので、日本にいるような感覚で韓国を動けるのはとても安心でした。アプリもあるので、韓国旅行の際には是非利用していただきたいツールです。

電子マネー「T-moneyカード」

コンビニで買ったT-moneyカードはかわいいLINEキャラクター柄

説明書には日本語の案内もありました。

ソウルは地下鉄が発達しており、全て自動改札です。また、私が利用した駅のホームは、東京メトロ・南北線のホームのように、全面を壁で区切られたホームドアになっていました。交通カードは日本のSuicaやPASMOのように、読み取り部分にかざして使います。1回用交通カードにはデポジット代500ウォンが加算されており、使用後に換金機に投入して返金を受けます。毎回料金を確認して1回用交通カードを購入し、その都度返金を受けるのも手間なので、ガイドブックでは「T-moneyカード」が推奨されています。

「T-moneyカード」は、地下鉄のほかコンビニなどの「T-money加盟店」でも購入できるプリペイドカードです。地下鉄だけでなく、バスやタクシーの支払いにも利用できるます。チャージは駅の券売機のほか、コンビニのレジでも可能です。

見慣れない紙幣や硬貨で買い物をするというのは、思いのほか手間取るものですね。最初のうちは現金での支払いにひどく時間がかかり、レジの行列を伸ばしてしまって慌てました。その点、買い物にも利用できる「T-moneyカード」は、コインロッカーやコスメショップなど、利用できる場所も増えており、何をするにも時間のかかる旅行者にとっては本当に助かるアイテムだと思います。余ってしまった残高は、コンビニでも払い戻しが可能です。

プリペイド式の「wifiカード」

日本円で1日約330円

ollehのWifiカード

スマホを持って海外に行く場合、データ通信機能をオフにしないと、気付かないうちに1日3000円程度が課金されてしまったりします。かといって、いまどき旅行先でWifiが使えないのは本当に不便です。実は私、初日の夜に地下鉄の駅からホテルまでの道に迷いました。地図を開こうとしましたが、持って行ったルーターが電池切れ。無料wifiも拾えず、やむなくタクシーでホテルに戻るという苦い経験をしました。大人の迷子、非常に心細いものです。。。

そんなわけで、翌日はルーターの電池が切れた後、コンビニで買えるOlleh(オルレ)のプリペイドカードを使ってみました。1時間1,100ウォンから利用でき、設定も簡単でした。1日使えるカードは日本円でおよそ330円と料金が安く、比較的どこでも電波を拾えるので、とても助かりました。

外国人観光客に安心して旅行してもらうために用意すべきこと

2カ国語以上の多言語表示

説明は英語、日本語、中国語の3カ国語表記でした 地下鉄の券売機

海外に行って身にしみたのは、文字が読めないと何も理解できないということです。私にとってハングルは、全く意味のわからない“記号”でしかありません。アルファベット表記もわかりにくく、東大門(トンデムン)はDongdaemun、忠正路(チュンジョンノ)はChungjeongnoというように、ローマ字読みとは若干異なる綴りになるので、瞬時に理解するのが難しかったです。

日本は漢字のほか、ひらがなやカタカナ、アルファベット表記などが混在しており、外国人にとっては非常に理解しにくいと思います。観光立国を目指す日本において、海外からの観光客に安心して国内を旅行してもらうためには、案内表示や掲示板だけでなく、ありとあらゆるものを多言語表記にする必要があると思います。

また、ホームページの情報も2カ国語以上で見られるといいのになぁ…と強く感じました。確かに英語で書かれても全部は理解できませんが、全くわからないハングルだけに比べたら、神様みたいに思えます。(…言い過ぎ?)

電子マネー/クレジットカード対応

新世界免税店のレジカウンターで見かけた決済用の小型タブレット。

免税店でクレジット決済をした時、サインはこの小型タブレットにしました。この端末はNFC決済もできるようです。

よその国のお金を使うというのは、予想以上にめんどくさいと感じました。紙幣や硬貨の判別にも時間がかかりますし、紙幣ばかり使っていると小銭がジャラジャラと貯まってしまいます。帰国時に両替できるのは紙幣だけなので、正直なところ小銭が増えるのは嬉しくありません。

SuicaやPASMOといった電子マネーは、全国の電車やバスで相互利用ができるようになっており、コンビニなどでのちょっとした買い物にも使えるとあって、日本を訪れる外国人観光客にもかなり広まっているようです。また、少し高価なモノを買う時や、旅行の後半に差しかかりお財布が淋しい時に、クレジットカードは旅行者の強い味方です。それなのに、店頭で使えなければ意味がありません。

リピーターになると、ガイドブックに載っていないような、現地の人が集まるところに行ってみたくなるものです。観光庁が2017年1月17日に発表したプレスリリース資料によると、近年、日本を訪れる中国人観光客のリピーターの割合は増えているそうです。このことから、今後は有名な観光地だけでなく、地域の商店街であるとか、日本人にも知られていないような穴場スポットに外国人観光客が訪れる可能性は非常に高いと思います。どこのお店でもクレジットカードや電子マネーが使えるよう、早急にインフラ整備をすべきではないでしょうか。

ちなみに韓国ではタブレット型のレジをよく見かけました。免税店ではパスポートやクレジットカードをスキャンしてデータを取りこみ、付属のペンで小型タブレットにスマートにサイン!免税書類もレシートと一緒に出てきて、とてもスムーズでした。

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無料Wifiの整備

上水は東京・表参道のような雰囲気のおしゃれな街でした

地下鉄上水(サンス)駅の様子

初めての土地で言葉もわからないような時、頼りになるのはインターネットです。スマホやタブレットで、自分が今どこにいるのかを確認できるだけでも相当助かります。そのため、どこでも無料で利用できるWifiを駅やお店で提供すれば、海外からの観光客にとても喜ばれると思います。

ちなみに筆者は韓国で、休憩をとりながら次に訪問する場所を調べたいと思った時、迷わずスターバックスに行きました。どこの国でもWifiのサービスを展開しているスターバックスの戦略はとても上手だと思います。観光地の喫茶店などはフリーwifiの表示をつけるだけで、旅行客の利用が増えるかもしれません。

外国人向けの旅行サイトへの情報提供

空港鉄道 A’REXのキャラクター。頭には飛行機が。

空港鉄道 A’REXのキャラクター

最近は個人経営のお店でもホームページやSNSで情報発信をしていますが、なかなか外国語対応ができていないケースが多いのではないでしょうか。その点、KONESTのようなサイトへの情報提供は、外国人観光客にお店や施設の情報を効果的に届けることができるので、活用すべきツールだと思います。

仁川空港にある空港鉄道 A’REXのホームでは、韓国観光公社が提供する外国人向けのスマホアプリ「Korea Travel Books」の紹介キャンペーンを行っており、韓国の情報誌をアプリで読めると言うのでダウンロードしてしまいました。日本でも外国人向けアプリがいろいろと登場しており、外国人向けのキャンペーンを行っている場合もあります。ユーザーが多いものを狙って利用すれば、効果的に集客できると思います。

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英語をはじめとする外国語の会話スキル向上

韓国ソウルの観光名所・景福宮

観光スポットの景福宮(キョンボックン)はたくさんの人で賑わっていました。

旅行者にとって、現地の人々とのコミュニケーションも楽しみの1つです。たとえ言葉がわからなくても、飲食店の店員さんやタクシーの運転手さんに話しかけられたり、日本語の単語を言ってもらえるのは本当に嬉しいものでした。きっと逆もしかりだと思います。カタコトの中学英語でも、ほんの少し知っているだけで、ちょっとした会話ができるのは楽しいです。

日本でも韓国でも、空港や飛行機の機内で聞こえてくる英語のアナウンスは、それほど発音が上手とは思えませんでした。筆者自身、カタカナをそのまま読んでる感じで話してもなんとか通じましたし、その程度でいいんだ~と拍子抜けしたくらいです。

日本人は恥ずかしがって英語を話そうとしない人が多いですが(かくいう筆者が誰よりもそうなのですが…)、案外何とかなるものみたいです。道に迷って困っている外国人に声をかけてみるなど、みんなが外国人とのコミュニケーションに慣れていくことが必要だと思います。
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まとめ

観光庁の統計によると、これまで出国日本人数を下回っていた訪日外国人旅行者数が2015年には逆転しています。2020年の東京オリンピックに向けて、今後も増え続けることが予想される外国人観光客。彼らをもてなし、インバウンド需要の恩恵にあずかるためには、日本人も積極的に海外に出かけていき、外国人の視点で日本の状況を見なおすことが近道のような気がします。

参考:【観光庁】統計情報・出入国者数

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