正式版がリリースされた送金アプリ「pring」。QR決済の手数料は0.95%ってホント?

キャッシュレス先進国と言われる中国では、スマホアプリによる送金や、店頭での支払いが主流になっています。日本でも「LINE Pay」や「Origami」といったQRコードを利用するアプリ決済が増えていますよね。しかし一般にはなかなか浸透していない印象があります。そんな中、「pring(プリン)」というアプリが登場しました。

日本のQRコード決済の現状

QRコードは1994年に現在のデンソーウェーブが発表した2次元バーコードです。仕様がオープン化されており、スマートフォンのカメラで簡単に読み取れる手軽さから、世界中で利用されています。

決済の分野ではスマホアプリに取り入れられるケースが目立ちます。特に中国ではスマートフォンのカメラでQRコードを読み取ると決済が完了する「支付宝」や「Wechat Pay」が爆発的に普及しました。その結果、海外旅行をする中国人向けの決済手段として、世界中に広まりを見せています。

日本でもフィンテックベンチャーを中心にQRコード決済が数多く登場しています。ここ数年はメガバンクなども研究に乗り出しており、企業の関心が高まっているようです。なお、2018年6月7日には日経新聞が「経済産業省がQRコードを使った決済の規格統一に乗り出す」と報じています。その一方で消費者の間では普及が進んでおらず、店頭でQR決済を利用している人は稀です。

<参考>日本経済新聞:QR決済、統一へ動く 実現へ、年内にも指針 キャッシュレス化に弾み(2018/6/7)

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「pring」とは

みずほ銀行との資本提携により開発された「pring(プリン)」は、手数料0円でお金のやり取りができるスマホアプリです。現在主流となっている決済アプリと違い、クレジットカードではなく銀行口座と紐づけます。

試しにダウンロードしてみたところ、みずほ銀行のほか三井住友銀行と東邦銀行の口座も登録できるようになっていました。ただし各銀行によって登録に必要な情報は異なります。三井住友銀行の場合、インターネットバンキングの登録は必須です。

現金感覚で使えるアプリ

登録が完了したら、口座からアプリに現金をチャージして送金や支払いに利用します。送金するときは、QRコードを表示して相手に読み取ってもらう方法のほか、LINEやSMSを利用する手段もあるので、離れた場所にいる相手にも送金できます。なお送金の際にはメッセージをつけることもできます。

「pring」は店頭での支払いにも使えます。「pring」に対応する店舗で、お店が提示するQRコードを読み取れば支払いは完了です。また従来のプリペイド型の電子マネーは、原則としてチャージ残高の払い戻しができませんが、「pring」ならアプリで送金されたお金をいつでも口座に戻せます。現金化するための手数料が発生しない点も画期的です。

早速試してみたところ、現金チャージができるのは500円以上でした。またチャージした現金を口座に戻す際、12時までに手続きをすると、その日の15時頃に振り込まれます。12時を過ぎると振り込みが翌営業日の15時頃になるため、タイムラグが発生する点には注意した方が良いかもしれません。

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店舗にも大きなメリット

通常、店舗にクレジットカードや電子マネーを導入するためには、専用のカードリーダーを用意しなければなりません。また契約する業者によっては加盟店登録料や月額使用料、さらには決済手数料として売上の3~5%の支払が発生します。

ところが「pring」は手元にスマホやタブレットがあればアプリをダウンロードするだけで使うことができ、決済手数料は脅威の0.95%!法人格を有している実店舗であれば、加盟店になることができます。今後は、個人事業主も加盟ができるようになる見込みのため、特に中小規模の店舗にとっては非常に魅力的な決済サービスになると予想されます。

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まとめ

「pring」の正式リリースに先駆けて、2018年6月から福島県富岡町を中心に実証実験が行われています。この実験は福島県が国と連携して推進するプロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」に貢献することが期待され、福島県の支援と協力を受けて進められています。キャッシュレス決済の普及によって住民の利便性や生活の向上、さらには地域経済の活性化にどう繋がっていくのかを予測する上でも意義がありそうです。

<参考>みずほフィナンシャルグループ:キャッシュレス構想の実現に向けた福島における実証実験開始について