これから登場予定のQRコード決済。各社が目指していくことを今ある情報から読み解いてみる

こんにちは、ピピッとチョイス編集部です。これから登場予定のQRコード決済サービス「PayPay(ペイペイ)」「ゆうちょ Pay」「メルペイ」。いずれも基盤がしっかりとした母体から誕生するQRコード決済で、それぞれに明確なビジョンを据えています。さて、これらの目指すものは何なのでしょうか。

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PayPayの目指すもの

「PayPay」はソフトバンクとヤフーが合同会社を設立し、2018年秋からサービスを開始する予定としているQRコード決済サービスです。インド最大の決済サービス事業者「Paytm(ペイティーエム)」と提携し、その高い技術力から安定したサービスが提供されることが見込まれます。また、中国でメジャーなQRコード決済の「Alipay(アリペイ)」ともサービス連携することになっており、中国人観光客のニーズも満たせるようになることが予想されます。

QRコードの決済方法は2種類あります。1つはユーザーが手持ちのスマートフォンのアプリを店頭レジに提示してQRコードを読み込ませる方法、もう1つは店頭で提示されたQRコードをユーザーが読み込む方法です。「PayPay」はこの2つの手法に対応しています。店頭のQRコードをユーザーが読み込む方式の場合、お店は印刷したQRコードを掲示するだけでOKです。クレジットカードの読取端末のように、高価な設備は必要ありません。例えばレジにQRコードのシールを貼っておけば、お客様がそれを読み取って決済処理をしてくれます。

さらに店舗に嬉しいのは、ユーザーがQRコードを読み取る方式に限り、運用開始から3年間の決済手数料が無料であることです。PayPayは導入する店舗の導入ハードルを低くすることで、「スマホ決済におけるユーザー数ナンバーワン、加盟店数ナンバーワンのサービスを目指して」います。

<参考>
PayPay株式会社

ゆうちょPayが見据えるもの

「ゆうちょ Pay」はゆうちょ銀行がGMOペイメントゲートウェイと提携し、2019年2月のサービス開始を予定しているQRコード決済です。店頭で提示されたQRコードをユーザーが読み取る方式となっています。

ゆうちょ Payは、既にGMOペイメントゲートウェイがシステム提供している横浜銀行の「はまPay」や福岡銀行の「Yoka!Pay」との相互連携が予定されています。さらに熊本銀行や親和銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行との連携も予定されており、銀行や地域の枠を越えて利用できるのが特徴となります。

店舗が用意するのはiPadなどのタブレット端末だけです。パートナー用アプリをダウンロードして使います。金額を入力するとQRコードが表示される仕組みになっています。お客様は決済の際に暗証番号を入力しなければなりませんが、それだけセキュリティが厳重であると思えばむしろ安心なはずです。

<参考>
ゆうちょ銀行プレスリリース:スマホ決済サービス「ゆうちょPay」の開始に向けて

メルペイの視線の先にあるもの

株式会社メルペイは人気フリマアプリを運営するメルカリの子会社として設立され、QRコード決済サービス「メルペイ」をリリース予定です。メルペイの公式サイトには会社の概要や求人情報しか掲載されておらず、メルペイの仕様などの詳細は明らかにされていません。

ちなみにメルペイのサイトには次のような謳い文句が記載されています。「ミッション:信用を創造して、なめらかな社会を創る」。一見するとわかりづらいので、今ある情報を元に紐解いてみましょう。

メルペイの代表取締役である青柳氏は「中国のアリペイから学ぶところが多かった」と語っています。というのも、アリペイでは「芝麻(ゴマ)信用」という個人信用評価制度を採用しているからです。これはアリペイが個人や法人の支払い能力やクレジットカードの返済履歴などから信用スコアを算出し、スコアが高い人ほど高度なサービスが受けられたり、ビザ取得が容易になったりするシステムです。

フリマアプリのメルカリはCtoC(個人間取引)という性格もあり、個人の信用が第一になってきます。メルペイが提唱している「信用を創造して、なめらかな社会を創る」というのはQRコード決済でのやり取りをもとに信用度を算出し、人と人とが信用しあえる社会を構築するという壮大な構想なのではないでしょうか。

<参考>
日経XTECH:メルペイ青柳代表が初めて明かしたメルカリ金融事業構想

まとめ

今回はこれから登場予定のQRコード決済サービスを3つご紹介しました。基盤がソフトバンクとヤフーのタッグであったり、ゆうちょ銀行であったり、メルカリであったり、もともとの規模が大きい会社ばかりなので、利用するユーザー数も非常に多くなることが見込まれます。

各サービスの目指しているものがそれぞれ違うのもユニークなところです。PayPayは店舗側に負担をかけず、敷居を低く設定することで加盟店舗を増やしたいというねらいが見て取れます。ゆうちょ Payは銀行や地域の枠を飛び越えた利便性を売りにして、ユーザーの取り込みを狙っているように見えます。メルペイは個人間取引の上でとても大事な「信用」をスコアリングしていくことで、社会の仕組み自体を変えていこうという大きなスケールのビジョンを持っているように感じます。目指しているものが三者三様に異なるのが面白いところです。

これらのQRコード決済は、既にリリースされているQRコード決済サービスに埋もれることなく、すぐにメインストリームに躍り出てくる可能性があるとピピッとチョイスは予想します。今後、この三者がどのようなサービスを提供してくれるのか、とても楽しみなところです。

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