2019年QRコード決済対応中の国内観光地まとめ【随時更新】

日本国内には様々な観光地や名所がたくさんあります。歴史を物語るものから、レジャー施設まで実に様々です。そうした日本の観光名所に訪れる外国人観光客は、年々増加傾向にあります。非常に喜ばしいことではありますが、一方で外国人観光客の多くが、現金を使わず、クレジットカードやQRコード決済など、キャッシュレスでお買い物を済ませる傾向にあり、日本はその流れに対応しきれていないのも現状です。
そこで様々な観光地が危機感を抱き、QRコード決済サービスの実証実験を試みたり、実際に導入してみたりするなど、じわじわと日本国内でもキャッシュレス化が浸透し始めてきています。
今回はどの観光名所が、どのQRコード決済に対応しているのかをまとめてみようと思います!
この記事の目次
北海道地方
さっぽろ雪まつり
観光地ではなくお祭りなのですが、札幌で毎年行われている「さっぽろ雪まつり」で、中国人観光客が主に使うQRコード決済サービス「支付宝(Alipay/アリペイ)」を、今年は118店舗で使えるようになりました。昨年の29店舗からの大幅な拡大となります。
小樽市
小樽運河などで有名な小樽市の堺町通り商店街では、中国人観光客がよく使うアリペイと「微信支付(WeChat Pay/ウィーチャットペイ)」に対応。約40店舗で導入をしており、中国人観光客のニーズに応えています。
倶知安・ニセコ
倶知安、ニセコといったスキー場では「NISEKO Pay(ニセコペイ)」というQRコード決済の実証実験を行いました。スキーリゾート施設の飲食店などで、現金を持ち歩かなければいけなかったという不便さを解消するとしています。
登別・洞爺湖
登別地域と洞爺湖地域の路線バスでは、WeChat Payが使える実証実験を2月末まで行います。対象区間は登別駅前ー登別温泉、足湯入口と洞爺駅前ー洞爺湖温泉、桜町、中央通り、元町となっています。
東北地方
青森市
ねぶたで知られる青森市では、青森市中心街において、国内でいち早くQRコード決済を提供した「Origami Pay(オリガミペイ)」を利用した実証実験を開始しました。市営バスや喫茶店などでキャッシュレス決済が行えるので、とても便利と好評です。
弘前市
四季折々の姿が楽しめる弘前城で有名な、青森県弘前市では、アリペイとWeChat Payの普及が広がっています。りんご公園でも導入され、中国人観光客を中心に、決済の利便性を高めていく模様です。
男鹿市
「泣く子はいねがー!?」のなまはげで有名な、秋田県男鹿市の秋田観光バスと船川タクシーでは、WeChat Payに対応した「Coineyスキャン」を導入しました。利便性の高い支払環境を整えることで、外国人観光客を誘致する狙いが見て取れます。
関東地方
水戸市
茨城県水戸市では、水戸梅まつりに合わせてOrigami Payを利用した実証実験を行うとしています。実証実験の期間は2019年2月16日から3月31日までとしていますが、期間終了後も導入は継続するとしており、少しずつキャッシュレス決済の普及を計画しているようです。
大洗町
茨城県大洗町の旅館や店舗では、PayPayの導入が進んでいます。PayPayは同時にアリペイの決済にも対応しているため、中国人観光客を中心とした観光客への対応が、スムーズになることが期待されます。3月に開催される海楽フェスタには、10万人近い観光客が訪れるため、それまでに対応したいと観光協会は意気込んでいます。
宇都宮市
宇都宮市の関東自動車はPayPayを導入しました。JR宇都宮駅のチケットセンターで、定期券や高速バスなどの乗車券の支払いに使えます。栃木県内のほかの場土口にも展開するほか、LINE Payやアリペイの導入も検討しているとのことです。
日光市
日光市では、輪王寺が主導して、日光二荒山神社、神橋などで、アリペイとWeChat Payで、なんとお賽銭の「お支払い」ができる仕組みを取り入れています。中国人観光客などが楽しんでお賽銭をQRコードで「支払う」なんて、とってもユニークですね。
水上市
利根郡信用金庫は、株式会社Origamiと提携し、水上・猿ヶ京・老神などの温泉地、片品・みなかみ方面のスキー場などのエリアで、Origami Payやアリペイが利用可能となっています。Origami Payで国内の利用客を、アリペイで外国人観光客を取り込む試みをしています。
市川市
大野町にある本光寺では、お賽銭を楽天ペイでお支払いする仕組みが取り入れられています。お賽銭に限らず、御札や御守りといったものも、楽天ペイで購入することができます。まだまだ現金に比べると、これらの決済手段を使う人は少ないそうですが、これからどんどんQRコード決済でのお支払いをする人は増えてくるのではないでしょうか。
墨田区
東部タワースカイツリー及び東部タワータウンソラマチが運営する、東京スカイツリータウンではアリペイとWeChat Payが利用可能です。店舗数は東京スカイツリータウン合計で268店舗。導入されているマルチQR決済端末の「StarPay」では、今後国内外のQRコード決済を導入・拡大していくことも検討されています。
上野
週末には1日6万人もの買い物客でにぎわうアメヤ横丁では、アリペイを使う外国人観光客が増えてきました。世界遺産にも登録された国立西洋美術館や上野動物園、デパートなどもそろう上野の魅力を、アメ横から発信していこうという機運が高まってきています。
浅草
浅草寺の門前である雷門の仲見世商店街では約90店舗が軒を連ねています。そのうち約半数の40店舗で、PayPayが使えます。連携しているアリペイも使えることから、中国人観光客の需要も高くインバウンド対策にも本腰を入れている状態です。
藤沢市・鎌倉市
江の島などで有名な藤沢市と、大仏などで有名な鎌倉市の各商工会議所が、NTT東日本やネットスターズと手を組んでマルチQRコード決済端末「StarPay」と「Sunmi V1S」を設置することで、アリペイとWeChat Pay、LINE Payに対応します。どちらも有名な観光名所が多い市なので、かなりの盛り上がりが期待できます。
甲信越地方
富士吉田
富士急ハイランドではフリーパスをWeChat Payで支払えるほか、園内のレストランや売店でもWeChat Payの利用ができます。また富士急行グループの主要施設でも利用でき、大月・河口湖・富士山の各駅では切符も購入できます。さらに園内に掲示されたQRコードをSNSアプリ「WeChat」で読み込むと、富士急ハイランドの公式アカウントに接続され、様々な情報が表示されます。
中部地方
加賀市
1300年の歴史があるといわれる石川県加賀市の山代温泉。その山代温泉通り商店街では「モバイル決済 for Airレジ」を設置している振興組合の店舗で、d払いでの決済が可能となっています。商店街にd払いが導入されるのは全国で初となります。
あわら市
福井県あわら市にある芦原温泉旅館では、WeChat Payが利用できます。中国人観光客が年々増加しており、ホームページを外国語対応にするなど、インバウンド対策に力を入れている旅館も珍しくないそうです。
名古屋市
テーマパークの「レゴランド・ジャパン」、宿泊施設の「レゴランド・ジャパン・ホテル」、体験型水族館の「シーライフ名古屋」が一体となったリゾート施設である、レゴランド・ジャパン・リゾートでは、アリペイやWeChat Pay、そしてLINE Payが利用できます。
近畿地方
伊勢市
三重県伊勢市にある、安土桃山時代の歴史や文化を扱ったテーマパーク、伊勢安土桃山城下街では、アリペイが利用できるようになっています。江戸の奉行所を再現していたり、花魁芝居をするなどで有名ですが、最近では忍者アドベンチャーなど、忍者を前面に押し出しているのだそうです。外国人観光客はとても喜びそうですよね。
京都市
年間約200万人を超える観光客が足を運ぶ、京都市の元離宮二条城では、アリペイとWeChat Payが2019年4月1日から利用が可能となるそうです。入場券のお支払いや、音声ガイド機の貸し出しが主になるとのことです。
また、臨済宗海眼寺では、PayPayや連携しているアリペイで、観音堂にあるお賽銭箱に対応ています。とある観光客がPayPayでお賽銭をしたところ、キャッシュバックがもらえたらしく「ここの観音様の功徳ハンパないですね」と言っていたとか。
神戸市
日本三古湯のひとつとされる有馬温泉ですが、兵庫県と神戸市が補助金を出し、有馬温泉周辺の商店会でWeChat Payが使えるようになりました。物産展や飲食店、宿泊施設などで利用可能なところが増えているようです。
南あわじ市
淡路島の南部に位置する南あわじ市は、明石海峡大橋を使えば神戸まで約60分、大阪まで約90分の距離にあり、大鳴門橋を経て徳島へ約40分とアクセスがいいことに加え、鳴門の渦潮など観光資源も豊かなことから、外国人観光客が増加傾向にあります。その南あわじ市が、NIPPON Tabletと提携をしました。
中国・四国地方
徳島市
インバウンド観光客に特化した飲食・旅行の「日本美食」が、来場客数延べ123万人という阿波踊りと連携しました。これにより、阿波踊りの「秋田町おどりロード」と協業により、アリペイとLINE Payでの決済が可能となりました。
阿南市
徳島県阿南市の平等寺は、NIPPON Tabletと事業連携提供を結びました。四国八十八ヶ所霊場で、QRコード決済を導入するのは平等寺が初めてとなります。お遍路参りに必要となってくる小銭を用意することなく、キャッシュレスで四国八十八ヶ所巡りを行うことは、外国人観光客にとっても、とてもありがたいのではないでしょうか。
九州地方
福岡市
福岡市では屋台33店舗で、アリペイ・楽天ペイ・LINE Pay・PayPayと、様々なQRコード決済サービスが利用できます。屋台によって利用できるサービスは様々なのですが、決済が簡単に行えるということで利便性は高いです。
また、福岡ヤフオク!ドームでは、場内の支払いでPayPayが利用可能となります。オープン戦が始まる3月2日から、ドーム内のグッズ販売や飲食販売などで活躍する見込みです。
長崎市
長崎市の中心商店街として栄えるベルナード観光通りでは、国の補助を得て、中国で利用されるアリペイ・WeChat Pay・ユニオンペイ(銀聯)の他に、国内のOrigami Pay、そして親和銀行の提供する「YOKA!Pay(よかペイ)」が使えるようになりました。おつりが出ずに日本人も外国人観光客も、気軽にお買い物ができます。
出島町
長崎県出島町の商業施設、長崎出島ワーフの全11店舗で、実証実験としてNIPPON Tabletがタブレットを無償レンタルし、様々なQRコード決済に対応できるようになりました。インバウンド消費もさることながら、国内でのキャッシュレス促進も視野に入れています。
沖縄地方
那覇市
沖縄のシンボルといってもいいであろう首里城跡。その首里城公園ではアリペイやWeChat Payが使えます。飲食店や売店で使えるほか、屋台やコンビニなどでも使えるそうです。中国人観光客もストレスなく観光が楽しめそうですね。
まとめ
QRコード決済が使える様々な日本の観光地をまとめてみましたが、まだまだ少ないかなというのが率直な感想なのではないでしょうか。しかし、予想よりも多くの自治体が、キャッシュレスやインバウンド対策に関するセミナーなどを積極的に行っており、これから爆発的に国内のQRコード決済が使える観光地が増加していくことが予想されます。
また番外編として、観光地ではないのですが、観光人力車の「えびす屋」がスマートフォン決済サービス「日本美食Wallet」を導入し、アリペイやLINE Payなどに対応しています。
これから日本の観光地がキャッシュレスに突入し、外国人観光客がさらに気軽に訪れることができる日は、かなり近くまで迫っていると感じました。
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