飲食店のインバウンド対策にはいったい何が必要?

訪日外国人が年々増加している現在、東京オリンピックなど国際イベントも間近に控え、日本では宿泊施設の建設からWi-Fi設備の増設など、外国人観光客への対応が急ピッチで進められています。このインバウンド対策は公共機関にとどまらず、ホテルや飲食店でも外国人の受け入れが非常に重要になっており、日本経済の回復にも観光業に力を注がなければなりません。
では実際に飲食店においては、どの様なインバウンド対策が必要なのでしょうか?ここでは飲食業界に的を絞り、訪日外国人のおもてなしをするために、どの様な対策ができるのかを一つひとつ確認していきたいと思います。
この記事の目次
増加する訪日外国人数
日本政府観光局(JNTO)の調べによると、訪日外国人数は2013年頃より急激に増加しており、2018年には3,00万人を超え、2012年と比べ約3倍にまで膨れ上がりました。その背景には円安の影響で、外国人にとっては低コストで日本観光ができるということが挙げられます。その後、世界各地で日本ブームが起こり、世界遺産の増加や和食文化で注目を浴びたことも、外国人観光客が急増したきっかけとなっています。さらに2020年には東京オリンピック、2025年には大阪万博など世界的なイベントもこの先に控えており、今後も訪日外国人数はどんどん増加していくことも予想されます。
インバウンド対策の必要性
訪日外国人が増加するということは、海外からのお金が日本に入ってくるわけですから、日本経済において、とても有益な事ともいえます。しかし日本はまだ外国人が旅行や買い物を気楽にできる環境とは言い難く、現在急ピッチでインバウンド対策が行われています。
インバウンド対策を行うのは公共機関のみならず、旅館・ホテルなどの宿泊施設、そして飲食業界でも外国人が安心して利用できるような工夫が必要になります。すでにインバウンド対策を行っている店舗もありますが、訪日外国人の受け入れ成功によって、利益を大きく伸ばしているところも少なくありません。
また流行語にもなった日本人の「おもてなし」の心で、訪日外国人に気持ちよく店舗を利用していただくことも、オリンピックや万博の成功に結びついていくものと思われます。
飲食店でのインバウンド対策
では実際に飲食店でできるインバウンド対策とはどの様なことが挙げられるのでしょうか。ここからは具体的なインバウンド対策について、一つひとつ確認していきましょう。
インバウンド対策(1)観光客に店を見つけてもらう工夫
まず観光をする際は、ある程度の下調べや計画を立てる方がほとんどかと思います。この下調べなどの段階で、店舗が検索される可能性があるでしょうか。特に旅行者向けのサイトで店舗が表示されなければ、観光客が選択する対象になりません。外国人のお客様も歓迎している店舗と周知するためにも、インターネットサイトへの対応を考えましょう。
「トリップアドバイザー」への登録
世界最大級の旅行者向け口コミサイトとして名高いのが「トリップアドバイザー」です。サイトの利用者数は3億人以上ともいわれています。このサイトに掲載する最大のメリットが、登録も掲載も「無料」ということ。店舗を利用したお客様の評価や良い口コミが増えるほど、サイトの上部に店舗情報が表示されるので、集客効果も見込めます。
さらにサイト掲載店舗には、トリップアドバイザーに掲載していることを示すステッカーが、無料で配布されるので、店頭に貼っておけば、利用者が口コミ投稿がしやすくなります。掲載手続きもすぐに行えますので、ぜひお申込みをしましょう。
インバウンド対策(2)Wi-Fi環境の整備
情報収集の手段としてインターネットを利用するのが当たり前の時代。実際に旅行をしてみても、現地に着いてから地図などの調べ物をすることも多々ありますよね。実は海外の主な観光地では無料Wi-Fiが一般的なため、外国人が日本に滞在した時に困ったこととして「Wi-Fi環境の不備」が挙げられています。
特に旅行客は宿泊施設や空港、そして飲食店で食事がてら無料Wi-Fiを利用して、情報収集をすることが多いです。他にもSNSにアップしたいと考える旅行客もいらっしゃいますね。すなわち「Wi-Fi環境が整備されているかどうか」も店舗選びの基準とされることが多いというわけです。改めて、自分の店舗のWi-Fi環境に問題がないかなど、チェックしておくことが必要でしょう。
インバウンド対策(3)店舗やホームページでの多言語対応
店舗のホームページを掲載している場合は、日本語以外の言語にも対応させると、訪日外国人が閲覧しやすいうえに「外国人への対応がしっかりしている」という印象も与えられます。店舗選びの大きな目安ともなりますので、ホームページの多言語対応も考えてみましょう。
テーブルトップオーダーなどを活用した外国語対応
店舗に来店した外国人が一番困ることとして、メニューが読めないことが挙げられています。メニューも外国人が見やすいように外国語表記をしておくのが良いでしょう。特に和食などは、外国語に対応していてもどんな料理か想像ができないこともあります。メニューと一緒に写真を入れておくことも、親切な対応として評価されます。ただし、スタッフと直接会話をすることが難しいと感じる外国人も少なくありません。さらに外国語が分からないスタッフが注文を受ける場合は、メニューや数を取り違えるミスも考えられますね。そこで提案したいのが「テーブルトップオーダー」の導入です。
「テーブルトップオーダー」とは、テーブルなどに用意されたタブレット等の端末から、お客様が注文したいメニューを入力・注文を行うシステムです。お客様自身で注文を行うことができるので、注文の取り違えなどのミスを減らすことができ、スタッフに注文をするのが苦手な方であっても、気兼ねなく注文することができます。メニューには写真も掲載できますので、どんな料理なのかも分かりやすいです。「外国人でも安心して利用できるお店」との評判も広がれば、さらなる集客にもつながりますね。
ピピッとチョイスの姉妹サイト「レジチョイス」では、テーブルトップオーダー対応のPOSレジのご紹介も可能です。
気になる方はぜひ「レジチョイス」をチェックください。
従業員の外国語対応
メニューの多言語表記を上記で説明いたしましたが、メニューや写真を見ても「食べ方が分からない」など、従業員からの説明が欲しい場合も想定されます。お客と従業員の双方がお互いの言語が分からないといったシチュエーションになってしまうと、トラブルにつながる可能性もあります。そのようなトラブルを避けるためにも、従業員が外国語に対応できる必要性があります。
そこで活用していきたいのが「イートーク」「ポケトーク」など自動翻訳機の利用です。「イートーク」や「ポケトーク」は、多彩な言語に対応した「自動翻訳機」です。その名の通り、自動で様々な言語をその場で翻訳してくれる機械で、日本語で話しかければその内容が任意の言語に翻訳されます。逆に外国人が翻訳機に話しかければ、日本語への翻訳も可能なので、自動翻訳機を通した会話が成立します。
自動翻訳機では、クラウド上にある複数の翻訳エンジンを利用するので、翻訳精度もどんどん向上しています。「おもてなし」の心を持った、外国語への対応もしっかりとしたお店として、高い評価も得られると思われますので、さらなる集客効果も期待できます。
▶こちらも注目!外国人のキャッシュレス対応時に必要な翻訳機!ポケトークとイートークを比較
インバウンド対策(4)キャッシュレス決済の対応
日本でも最近になって「キャッシュレス決済」の推進事業が行われ始めました。しかし、現金への信用が暑い日本は、実は海外に比べキャッシュレス決済が送れています。海外によってはクレジットカードなどのキャッシュレス決済の方が主流の国もあります。もし現金決済しか対応していなければ、カードしか持っていない観光客に対応することはできません。
国際的なクレジットカードのほか、最近ではスマホ決済など、種類も豊富になりましたので、インバウンド対策も踏まえてキャッシュレス決済の導入をしましょう。なお国際的なイベントも控えていますので、主要都市に限らず地方の店舗でもキャッシュレス決済の導入が有効かと思われます。
キャッシュレス決済の導入については、こちらの記事もご覧ください。
▶こちらも注目!【店舗向け】キャッシュレス決済入門編。導入を間違わないための基礎知識
まとめ
今後もどんどん訪日外国人が増加すると考えられる日本にとって、インバウンド対策は必須ともいえるほど重要なものです。特に飲食店においては、外国人観光客が利用しやすい店舗作りを目指すことで、売上の拡大も見込めます。
今後、東京オリンピックや大阪万博など、国際的な大イベントが次々と行われます。これらは世界に日本をアピールする絶好の機会でもあり、訪日外国人に満足のいくサービスを提供できることで、日本経済の発展にもつながります。
おもてなしの心を持って、観光客に「また訪れたい」と思わせるような日本になれるように、まずは自分たちでできるサービスを充実させて頂けたらと思います。
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