電子マネーは、どのカードがどれくらい使われているのだろう?

こんにちは、ピピッとチョイス編集部です。先日、マクロミルが行った電子マネーに関する調査結果が公表されました。「Suica」や「nanaco」に代表される電子マネーカードは種類も増え、最近は子どもの見守りサービスや電気錠への転用例もあります。今や生活に欠かせなくなった電子マネーカード。実際はどれくらい利用されているものなのでしょうか。

電子マネーとは

電子マネーは、主にプラスチックカードにお金のデータを記録させ、現金と同じように支払ができるものを言います。おサイフケータイのように携帯電話や腕時計の非接触ICチップに情報を記録するものや、ネット上に登録されたアカウント情報に紐づけてオンライン決済を可能にするものなど、近年はスタイルもさまざまです。

交通系と流通系

電子マネーカードは、交通系電子マネーと流通系電子マネー(支払系電子マネー)の2つに大きく分類することができます。交通系電子マネーは電車やバスの乗車券として利用できるほか、コンビニなどでの支払いに使えます。特にJR東日本が発行するSuicaは、交通系電子マネーの先駆けとして認知度の高いカードです。

流通系電子マネーにはセブン&ホールディングスが発行する「nanaco」やイオングループが発行する「WAON」などがあります。多くの場合、グループ店舗で利用するとポイントを付与する優遇サービスを行っており、顧客の囲い込みに一役買っています。

また「au WALLET」のように、通信会社が自社ユーザー向けに発行している電子マネーもあります。「au WALLET」はプリペイド型の電子マネーで、携帯電話やインターネット回線の契約情報に紐づけられています。auショップやローソンの店頭で現金によるチャージができるほか、au WALLET サイトや専用アプリでチャージすることも可能で、その場合は契約回線の通信料などと一緒に支払をします。

プリペイドとポストペイ

電子マネーは、あらかじめカードにチャージ(入金)して使用するプリペイド型が主流ですが、クレジットカード情報などと紐づけることで後払いを可能にするポストペイ型を採用しているカードもあります。ポストペイ型には交通系では「PiTaPa」、流通系では「iD」や「QuicPay」があります。また「QUIC Pay( nanaco)」のように、プリペイド型とポストペイ型が一体化したカードも登場しています。

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マクロミルが行った「電子マネーに関する調査」

≪電子マネーに関する調査≫
調査主体 マクロミル「HoNote」、翔泳社「MarkeZine」(共同調査)
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象 全国18(高校生を除く)~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法 平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間 2017年11月9日(木)~10日(金)

マクロミルは2017年11月に1,000人を対象とした電子マネーに関するアンケート調査を実施しています。このデータから一般に電子マネーがどれくらい利用されているのかを読み取ることができます。

回答者のプロフィール

電子マネーに関する調査に回答した人の属性

回答者はの男女比は1:1です。また、年代の比率は平成27年国勢調査の結果に基づいて割りつけられており、構成比は20代…15%、30代…19%、40代…22.4%、50代…18.7%、60代…22%です。地域は関東地方が最も多く、次いで中部地方、近畿地方と続きます。交通系電子マネーはエリア独自のカードが発行されているため、回答者のエリアによって結果が異なる可能性があります。

現在利用している電子マネー

現在、利用している電子マネーのブランドのシェア

現在利用している電子マネーの上位3位は「Suica」「WAON」「nanaco」でした。さらに後を追う形で「楽天Edy」「PASMO」「au WALLET」と続きます。「Suica」「PASMO」「ICOCA」以外の交通系電子マネーは、関東などに比べると車の利用率が高い地域で発行されているせいか、あまり利用されていないことがわかります。

電子マネーを利用する場所

今回の調査では、交通系と流通系に分けてさまざまなアンケートを行っています。この結果から、所有するカードの種類によって、利用される場所も異なることがうかがえます。

交通系電子マネー

交通系電子マネーの利用場所に関する調査結果

そもそも交通機関の乗車券として発行されている交通系電子マネーは、やはり電車やバスでの利用が最も多い結果となっています。コンビニエンスストアや自動販売機など、駅の周辺に多く見られる場所での利用が上位を占めているのが特徴的です。

支払い系電子マネー

流通系電子マネーの利用場所に関しての調査結果

nanacoやWAONといった流通系電子マネーはコンビニやスーパーマーケットでの利用が非常に多いようです。これはやはり系列店でなら利用できることが広く認知されていたり、ポイント施策の影響が考えられます。最近は個人経営の飲食店や美容室でも電子マネーが使えるところが増えていますが、使えることが知られていないケースもあるようです。電子マネーを導入する際は、顧客に利用できることを強くアピールする必要がありそうです。

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電子マネーの利用頻度

電子マネーの利用頻度に関する調査結果

電子マネーの利用頻度で一番多いのは、交通系が週に1回程度で18.3%、流通系は月に1回以下で19.5%となりました。その一方で、1日1回以上使用するという回答も交通系で18.3%、流通系で16.3%と一定の割合を占めています。週に4~6回程度以上利用する人を見てみると、交通系・流通系ともに40%を超えており、比較的頻繁に利用している人の存在が伺えます。特に流通系については、利用頻度の高い人と低い人の二極化が起こっている可能性が考えられます。

電子マネーを使わない理由

マクロミルでは『電子マネーは知っているが使っていない理由』も聞いています。結果を見ると、交通系と流通系で回答に大きく差が出ている点が興味深いところです。

交通系電子マネー

交通系電子マネーを利用しない理由に関する市場調査結果

交通系電子マネーについては、『現金で不便を感じていないから』『普段の生活で使う場面がないから』『利用できる場所が限られているから』がいずれも3割程度の回答を得て、上位3位を占めています。普段あまり公共交通機関を利用しない人にとって、切符を購入したりバス代を払うことには昔から慣れ親しんでいる動作であり、交通系電子マネーがあっても特に不便を感じないのかもしれません。

支払い系(流通系)電子マネー

流通系電子マネーを使わない理由の調査結果

流通系電子マネーは『現金で不便を感じていないから』という理由が半数を超え、最も多い理由となりました。同じお店で買い物をすると決めている場合には電子マネーが使えると便利ですが、日によって異なる店舗を選ぶ場合、カードが使えたり使えなかったりすると、かえって現金の方が便利に感じられるのかもしれません。

またイオンやセブン&アイグループのように自社でクレジットカードを発行している場合は、食品などの購入の際、サインレスでクレジット払いを利用できるようにしています。主婦向けの雑誌では日々の支払をクレジットカードにまとめることでポイントを貯めることを推奨する記事も見受けられるため、電子マネーよりもクレジットカードの利用に重点を置いている主婦層も存在している可能性があります。

「電子マネー」と「現金」のどちらで支払いたいか

電子マネーで支払い需要が高い業種や施設の調査結果

ここでは、場面別に電子マネーと現金のどちらを利用したいかを質問しています。『電子マネーで払いたい』『やや電子マネーで払いたい』が最も多かったのは「電車・バス」でした。次いで「コンビニ」「タクシー」と続いています。

現金に比べると電子マネーは決済が短時間で済むケースが多いため、比較的支払に時間をかけたくないシチュエーションでのニーズが高いようです。その一方で、「レストランなどの飲食店」「カフェ・喫茶店」で使いたいという人の割合も4割を超えており、一定のポテンシャルがあるものと考えられます。

<参考>
HoNote:生活者に選ばれている電子マネーとは?利用実態を調査

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まとめ

今回の調査結果で、電子マネー決済が使われている場所は、いち早く導入を進めたコンビニが最も多いことがわかりました。確かに絶対に使えることが経験的にわかっているお店なら、安心してカードを出すことができます。またプリペイド型電子マネーの場合、万が一、残高が足りなかったとしても、コンビニならレジでチャージできるので安心です。電子マネーの利用をさらに促進させるためには、利用者が安心して使える環境を整え、広くアピールしていくことが必要なのかもしれません。

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