今だからこそ振り返っておきたい「銀聯(UnionPay)」

みなさんは、銀聯(ぎんれん)というクレジットカードの国際ブランドをご存知ですか?有名な5大国際カードブランドのVISA・MasterCard・JCB・AmericanExpress(アメックス)・DinersClubに加え、銀聯・DISCOVERの2つを足して、最近では7大国際カードブランドと呼ぶようになりました。

この銀聯、UnionPay(ユニオンペイ)とも呼ばれますが、一昔前に流行った中国人の爆買いで使われたのが銀聯といわれています。それではいったいこの銀聯とは、いったいどういうものなのでしょうか?今回は銀聯についておさらいをしていきたいと思います。

銀聯カードとは?

銀聯が誕生したのは2002年と、歴史が浅いのですが、その発行枚数は2017年3月末の時点で、なんと60億を超えるほどにまで普及しています。これは中国の最高意思決定機関である中国国務院も認め、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行も一緒になって、国が主導して作り上げたものです。まさに中国の国家プロジェクトともいうべき国際ブランドです。

発行枚数60億というのはクレジットカードとデビットカードを合わせた数字ですが、なんと世界一の発行枚数となっています。2002年に誕生してからこれほどまでに普及した背景には、国家主導のプロジェクトということもありますが、何より急成長している中国経済の勢いが影響しているというのも考えられます。

中国では「お財布の中には銀聯カードが入っている」といわれるほど、普及が進んでいます。

銀聯ブランドの付いたカードのほとんどがデビットカード

日本ではクレジットカードを作る際、与信審査が必ず必要なのですが、中国ではこの与信審査に通る国民は一部の富裕層に限られてしまいます。世界第2位の経済大国にまで成長した中国ですが、まだまだ貧困層が多いというのが現状です。そんな貧困層の人たちも、当然ですが銀行口座を作ることはできます。その時に発行されるキャッシュカードには、銀聯ブランドがついているのですが、これがデビットカードとしての役割も果たすような仕組みになっています。

銀聯ブランドがついたカードのうち、そのほとんど(約8割)がデビットカードだそうです。そして驚くことに、2015年時点でこの銀聯ブランドのデビットカードの決済額は、VISAクレジットカードを上回るというのです。これは中国国内でローンの整備が不完全ということもあり、不動産や車の支払いにも利用されることもあるため、高額の決済が多いということも関係してきますが、それでも国際2大ブランドのうちのひとつであるVISAを抜いたというのは衝撃的です。

セキュリティ面も万全で、通常のクレジットカードやデビットカードは暗証番号が4桁なのに対し、銀聯ブランドは6桁となっています。高額決済の際は、身分証明書とクレジットカードのサインを比べるなど、高いセキュリティが特徴です。

日本で銀聯カードを作るには

ちなみに、日本でも銀聯のクレジットカードやデビットカードを作ることが可能です。ここでは銀聯ブランドのクレジットカードやデビットカードの作り方をご説明していきたいと思います。

銀聯ブランドのデビットカードの作り方

銀聯デビットカードの作り方は、日本のデビットカードの作り方と変わりはありません。まずは中国銀行、もしくは中国工商銀行の在日支店にて口座を開設します。中国銀行の在日支店は、東京・大阪・大手町・横浜・名古屋・神戸にあります。口座開設は、中国銀行には郵送で、中国工商銀行には来店することで口座開設が可能です。2週間ほどの審査が必要なのと、複数回来店する必要がありますが、これで簡単に銀聯デビットカードを作ることができます。

銀聯ブランドのクレジットカードの作り方

銀聯のクレジットカードを日本で作る場合は、発行しているカード会社から申し込みをする必要があります。以下に銀聯ブランドの各クレジットカードの特徴を説明していきたいと思います。

三井住友銀聯カード

日本では初めての銀聯カードとなります。三井住友カードのポイントであるワールドプレゼントポイントが貯まります。年会費はかかりませんが、発行手数料2,000円(家族会員500円)、更新時手数料本会員1,000円(家族会員500円)がかかります。

公式サイトはこちら:三井住友銀聯カード(ぎんれんカード)

三井住友銀聯プラチナカード

すでに三井住友VISAプラチナカードを保有している方が、追加カードとして申し込むことができる銀聯ブランドのクレジットカードとなります。限度額が最低でも300万円と、三井住友銀聯カードの限度額(最高80万円)よりも大きいのが特徴といえるでしょう。

九州銀聯カード

九州カードを保有している方が、追加カードとして申し込むことができるのが九州銀聯カードです。スペックなどは三井住友銀聯カードと同じです。

MUFG銀聯カード

三菱UFJニコスが発行しているのが、MUFG銀聯カードです。MUFGカードを保有していることが条件で、追加カードとして銀聯ブランドのカードが発行できます。発行手数料は1,000円(家族会員300円)です。更新時にも同じ手数料がかかります。年会費は無料です。

ANA銀聯カード

三井住友カードが発行しているANAカードを保有している方は、追加カードとしてANA銀聯カードを発行することができます。本会員の発行手数料は2,000円(家族会員500円)、更新時には本会員1,000円(家族会員500円)がかかります。年会費は無料となります。

QRコード決済サービスにも進出するUnionPay

中国のQRコード決済サービスといえば、アリババグループの提供する「支付宝(Alipay/アリペイ)」と、テンセントが提供する「微信支付(WeChat Pay/ウィーチャットペイ)」が中国国内では2つの巨塔となっており、しのぎを削りあっている状態です。

そこに、2017年5月、銀聯がQRコード決済業界への参入を発表しました。ただ、あまりにアリペイとWeChat Payの独占状態が顕著なため、多くのメディアは「遅すぎた。銀聯に残されている席はもうない」というような否定的な論調でした。

しかし、もともとQRコードによるスマホ決済技術を開発したのは銀聯だったのです。加えて銀聯は世界160か国以上になじみがあり、十分巻き返しを図ることができる余地は残されています。

そして銀聯は「クイックパス(云闪付)」という、モバイル決済アプリをリリースしました。クイックパスは、銀聯を発行している中国銀行と商業銀行が共同開発したモバイル決済アプリで、QRコード決済はもちろんのこと、クレジットカード関連サービス・銀行口座の管理・個人間の送金など、決済に関する機能がほぼ備わっています。現在は、中国国内の鉄道、10万店舗ほどのコンビニやスーパーマーケット、30以上の大学、100以上の野菜市場、300以上の公共サービスでの決済に利用が可能となっています。

これによりメディアの論調も、否定的なものから一転して「三国時代到来。最後に笑うのは誰か」という風に変わってきているといいます。

まとめ

急成長を遂げた中国経済。それに呼応するように銀聯も急速に拡大し、今や国際7大カードブランドのひとつにまでのし上がってきました。中国国内のキャッシュレス決済で、もはや他の追随を許さないといえるであろう、アリペイやWeChat Payの牙城にも、銀聯のQRコード決済サービスが食い込んでいくかもしれません。これから三つ巴の戦いが繰り広げられるのかと思うと、今後の動向から目が離せない状況です。

ちなみに日本でも、銀聯ブランドでお買い物ができるお店は数多くあります。具体的には、百貨店の東急百貨店や高島屋など。コンビニではローソンやセブンイレブン、ファミリーマートなど。家電量販店ではビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機など。大手小売のドン・キホーテ、イオン、イトーヨーカ堂。他にも無印良品や、ユニクロ、ゲオなどが銀聯に対応しています。

中国人観光客が増加傾向にある今、銀聯ブランドに対応していくお店はもっと増えていくのではないでしょうか。

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